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ほんとうは臨也さんの香水が届いてから書く予定のネタだったんですが、ついったで話していたらフライングしてもいいよ! とGOサインをいただいたのでwフライングしますw


けしからんやつですよ!









部屋に入るなり、帝人は、はー、と長いため息を吐いた。
のろのろと靴を脱ぎ、畳の上に上がる。鞄を投げ出し、畳の上に寝転がった。




学校が終わり、杏里と別れ家に戻る途中、臨也に出会った。普通に出会ったのではなく、そのとき彼は『池袋最強』の平和島静雄に追いかけられている途中だった。呆然とする帝人を路地の奥へ押し込み、自分も隠れる。狭くて暗い路地の奥、抱きしめられて顔がとても近い。
「いざやさ……」
「シッ。シズちゃんに見つかっちゃうよ」
臨也は耳元で囁いた。帝人の周りで香る、仄かな良い香りが帝人の鼻腔をくすぐる。
いつも臨也がつけている香水の香りだ。その香りをもう、自分は覚えてしまっていることに気づく。
すでに自分と臨也の関係は、普通では説明できない域まできている。知り合い、友人、そういうものを飛び越えて「恋人」と言っても良い様な、そんな関係だった。
「せっかく君に会えたのに、今日はちょっと用事があるから、もう行かなくちゃ」
またね、と臨也は帝人の額にちゅ、と軽く口付けた。そして、帝人の身体を離す。そのまま帝人に背を向けて行ってしまった。




何時もなら自分がうんざりするぐらい付いて付いて付きまとい、家に上がりこむか、自分のテリトリーである新宿に連れて行くか、とにかく、帝人を最優先に考えるそんな行動ばかりしている臨也が、今日はいやにあっさりと引き下がったのだ。言うとおり外せない用事があって、今日は自分に構っている暇などないのかもしれない。彼の職業は情報屋だ。引く手は数多なのだろう。
しかし昨日まであれほどうるさいぐらいに付きまとっていたというのに、急に手のひらを返したような行動に、帝人は何故か物足りなさを感じていた。
そして、今日帰ってくるまでにずっとため息を吐き続けている。
携帯を確認する。メールも電話もない。携帯を投げ出して、帝人はのろのろと起き上がった。このまま寝転んでいては制服がしわになってしまうので、制服の上着を脱いだ。そのまま、ネクタイを取り、上着をハンガーにかけようと持ち上げる。
そこで、自分の上着から仄かな香りが漂ってくることに気がついた。それは彼の人の香り。自分の上着に鼻を近づけて、ゆっくりとその香りを吸い込んだ。


(いざやさんの、香りだ)


その香りで安心してしまった自分がなんだか情けなくて、でも、その上着を手放す事が出来ない。
あの人の香りが、薫る。臨也に抱きしめられているとき、抱かれているとき、一緒に眠るときに感じるあの香り。臨也との行為が思い出されて、帝人はぶるりと身体を震わせた。
(臨也さん……)
非日常の塊のようなあの人は、日常の塊だった自分を気に入ったと言った。気にかけてくれるのが嬉しかった。だからずっと傍に居たかった。彼の傍に居れば、自分は自分のまま非日常に埋もれていられた。
「臨也、さん」
臨也が傍に居ないと、おかしくなりそうだった。自分が自分で無くなる、そんな気がして怖くなった。それだけ臨也の存在が自分の中では大きくなっていたのだ。
こんな移り香でも、安心してしまえるぐらいに。


そして、自分の身体は臨也の全てに反応してしまう。


(あ……まずい)
自分の上着を抱きしめて寝転んでいると、身体の一部が反応したのが解った。その移り香で臨也を思いだすうちに、臨也との行為まで思い出してしまった。自分も健全な男子高校生。臨也との行為から、その快感まで思い出してしまう。
何時もは臨也がしているその行為を、自分でしなければならない。仕方は知ってはいるが、自分ですることは余り無い。
躊躇した後、起き上がり壁に凭れた。震える指先でベルトを外し、制服のズボンと下着を取る。何時も臨也がどうしていたか、それを思い出して自分の手を絡ませる。
「……っ」
息を詰めた。ぺたりと触れた指先に、濡れた感触。声を殺して、手を上下に動かす。臨也の手の動きを思い出しながら、指の動きを、手の動きを模倣する。
「い、ざや、さっ……」
息が上がってくる。快感の波に翻弄されそうなギリギリの線を保っているのだ。この波にのまれてはいけない、のまれたくない。
臨也の名前を読んで、気を保つ。しかし、手は止められそうにない。喉が引きつって、息をするのが苦しい。瞑った目の端から涙が零れた。
「臨也さん……っ」
「はーい?」
暢気な声が聞こえて、帝人は瞑っていた目を開けた。目の前には、臨也が居る。何時もの軽薄そうな笑顔を浮かべて、にやにやと帝人を見下ろしていた。
「どうしたの、帝人くん」
「……臨也さん、どう、して」
混乱している帝人の前に、臨也がしゃがみ込んだ。ことりと首を傾げて、笑う。
「続き、しないの?」
「で、出来る訳無い、ですよ……!」
他人に、しかも臨也に見られていると解ったら、急に羞恥心が込み上げて来て、帝人は俯いた。耳まで赤い。
「ふーん、今まで俺の名前呼びながら一人で出来てたくせに?」
いつから見ていたのだこの男は。帝人は下から睨みつけた。自分の痴態を見て愉しんでいたに違いない。
「あっそう。じゃあ俺がしてあげるよ。そのままだと辛いでしょ?」
臨也が手を伸ばす。帝人の手に自分の手を添えた。
「え、あ……っ!?」
「ああでも、この体制じゃやり辛いな」
臨也が帝人の身体を支え、反転させる。帝人の背を自分の胸に凭れさせた。後ろから支えられて、帝人は首を捻ってぼんやりと臨也を見つめる。
「ああ、もうトロトロだ。もう少しだったのにな。可愛く呼ばれてるからつい返事しちゃったけど、返事なんかするんじゃなかった」
臨也はそう言って、添えた帝人の手に力をこめた。そのまま、ゆっくりと動かす。
「んっ……」
片手は帝人の手に添え、帝人の性器を弄り、もう片手は帝人の顎を掴んで首を捻らせた。そのまま、唇に口付ける。臨也が帝人の唇を舐めると、帝人が軽く口を開いた。そのまま舌を絡ませる。離れては、また口付けて、その間ずっと帝人は息をつく暇も無く、臨也がもたらす快楽に身を委ねている。
「ん、んっ……! い、いざや、さ、ぁ」
「ああ、もうイく? そうだね」
臨也は帝人の耳元で、囁いた。臨也の息が帝人の耳をくすぐる。それもまた、刺激になる。帝人がびくびくと身体を震わせた。白いどろりとした液体が、帝人の手と臨也の手を濡らす。
射精したことで、帝人の身体から力が抜けた。臨也はそれを支え、ゆっくりと横たえる。
「さあ次は、俺の番だよ」
そう言いながら圧し掛かられた。ああ、またあの香りだ、帝人はそう思って、ゆっくりと目を閉じる。コートを脱いだ臨也は、手に残っていた帝人の残滓を帝人の後ろに宛がい、塗りこめた。ゆっくりと指を使って、狭い穴を広げていく。
「っあ、っ」
指を入れられた事によって、帝人が驚いてぴくりと身体を捩った。何度もこの行為をしてきたが、やっぱり異物が入ってくる瞬間が一番驚くし、気持ちが悪くなる。ただそれも、すぐに考えられなくなるぐらいに臨也に翻弄されてしまう。
「ほら、腰が引けてる。駄目だよ、逃げちゃ」
後ろから覆いかぶさられて、耳元で囁かれる。耳からの囁き、与えられる快感、帝人の全てを包み込む臨也の香りに噎せ返りそうだった。
「う、んっ、うぅ……」
近くに落ちていた自分の上着を握り締めて、口を塞いだ。臨也がそっと帝人の頭を撫でる。
「駄目だよ、声を聞かせてくれなきゃ」
「で、でも……」
ぐりぐりと帝人の内側を探っていた指を引き抜き、ぺろりと舐める。
「声を、聞かせてよ……帝人くん」
囁いた。帝人の背筋にぞくりと寒気が走る。臨也の手が帝人の腰を抱えた。そして、臨也は自身の性器を帝人の後ろに宛がう。ゆっくりと、帝人の奥に押し入った。
ひくりと帝人が反応した。臨也が哂う。
「ああ、入ったよ。何時もきついね君の中は……」
「んっ……! 臨也、さん……」
臨也は大丈夫だという風に、帝人の頭を軽く撫でた。そして、腰を掴み、ぐ、と強く押し入る。軽く抜いて、また挿入する。その繰り返しだが、今日は帝人を焦らすような動きが無い。臨也に余裕が無いのは珍しい。
ハァ、と臨也の溜息が耳元で聞こえた。熱い吐息が帝人の首筋にかかる。何時も冷たい臨也の手が、なんだか熱く感じた。
「臨也さん……?」
「ハハッ、ごめんごめん……何か君が一人でしてるとこ見てたら……何だか俺も、気持ち良くなりたくなったんだ……君の中で」
珍しい事もあるものだ、と帝人は思った。こんなに貪欲な臨也は見たことが無い。臨也の動きに翻弄されながら、臨也の熱を感じて、帝人も息を吐いた。
「らしくないって、思ってる?」
「……少し」
「正直だね」
ちゅ、と臨也は帝人の首に口付ける。白いシャツの襟から覗く項に紅い紅い痕を残した。
「俺は人間が好きだ、愛してる。でも特別……『個』として好きなのは、愛しているのは……帝人くん、君だけだよ。さっき見てた君がすごく可愛くて……ひとりで愉しんでるのを見てて、なんだか俺の手で愛してあげたくなった」
臨也の動きが強くなる。帝人の尻に腰を打ちつけ、最奥を貫く。帝人の腕が身体を支えきれずに崩れた。顔を伏せ、声を殺そうとするが、しかし、声を止める事は出来ない。
「あっ、あ、臨也さん……いざや、さん!」
「帝人くん……」
吐息と共に帝人の名前を呼んで、臨也が一際奥を突く。帝人が一際高く、啼いた。
「ぅあ、ああああああっ!」
高く声を上げて、精を吐き出す。吐き出された白い精液が帝人の足と、畳に散る。臨也も低く呻いて、帝人の中に射精した。
「っ……」
臨也が力を抜き、帝人の上に覆いかぶさった。急に力をかけられて、帝人の身体がきしむ。
「重っ……! 重いですいざやさん……」
「……ゴメンゴメン……」
上に乗っていた臨也はそのままごろりと帝人の横に寝転んだ。帝人の腰には臨也の手がそのまま回されて、帝人の身体を抱きしめている。帝人は臨也の熱を背に感じて、ほっと息を吐いた。
二人は横向きに寝転んだまま、しばらく喋らなかった。
「……臨也さんの、香り」
「ん?」
「……なんか、安心します」
「そう?」
いつもどおりだよ、と臨也は帝人の耳にキスをする。
「いつもどおりじゃないですよ、だって……」
「?」
帝人は口を噤んだ。今はこうやっていつもどおり一緒には居るが、さっきはあっさり引き下がってしまったではないか。それが寂しかっただなんて、言えない。
「どうしたの? 続き言ってよ」
「な、何でも無いですよ」
帝人はぷう、と頬を膨らませた。臨也はくすくす笑いながら、帝人の頬をつつく。
「寂しかったんでしょう?」
「なっ……!」
「俺が今日はいやにあっさりと引き下がったか、ら」
帝人が体勢を変えて臨也の顔を見つめる。臨也はにっこりと笑っていた。
「何時もはうざいなーって思ってても、いざ居なくなると寂しいんでしょ? 知ってるよ。だから帝人くんは俺の移り香で俺を思い出してたんでしょ?」
図星だ。帝人は口をぱくぱくさせて何か言いたそうだった。
「何となくね、押してばっかりじゃ駄目だって波江さんが言ってたから、たまには引いてみようかなーって」
「……はあ?」
「いやでも帝人くんが俺の香水の移り香で一人で俺の事考えてするようになるぐらい、俺愛されてるんだあ。ふーん良くわかった! 甘楽ちょう嬉しい!」
「やっ、あ、あれは、ちょ……っと、その!」
「今更言い訳してもダーメ。だって俺最初から知ってたんだもの。帝人くんが帰ってきてからずーっとこの盗聴器で……」
「さっ、さい、てい!」
ばちん! と乾いた音が響いた。臨也の頬が赤くなっている。
「最低な大人ですね! 臨也さんは!」
「そんな最低な大人がすきなんでしょう? 帝人くんは」
「……っ!」
帝人の顔がかあっと赤くなる。臨也はくくっと笑って言った。


「今度きみに、俺が使ってる香水をあげるよ」


俺の香りに、何時も包まれているといいよ。そして、俺を思い出すといい。




俺に捕まった事を、後悔するといい。






臨也さんの香水と静雄さんの香水が出ると聞いて、予約しました。ちょっと予約時期が遅かったので、8月発送分で来るらしいです。楽しみです。
で、その香りを愉しんでから書こうかなと思っていたネタです。移り香ネタw
しかし前の静雄の煙草の移り香ネタといい、匂いが絡むとわたしのとこの帝人はちょっと変な子になりますね←
最低な大人と、それに捕まってしまった子供というシチュエーションはだいすきです。


静雄の香りの移り香ネタは前やったんですが、香水の匂いをプラスした版のネタも書きたいですw
あとなんか正臣の香水もでるそうですね! 正臣のネタも練り練りせねば(笑

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