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脱線ばっかりで申し訳ないですが。
どうしても書きたかったから書くそれがわたしのジャスティs(ry


デリ雄さんと静雄さんと帝人です。








何が起こっているんだ、これは。


静雄の目の前で繰り広げられている光景に、静雄の頭の上には盛大に疑問符が浮かぶ。
「し、静雄、さん!」
自分の名を呼ぶ帝人の声が遠い。何故だ、俺はお前の目の前に居るんじゃないのか。




新羅に呼び出されて、新羅の研究所へ行ったところ、呼び出したにも関わらず彼は留守であった。玄関が開いていたので勝手に中に入ると、主である帝人の靴があった。彼は朝から出かけていたが、新羅の所だったのかと納得し、帝人を探す。勝手知ったる新羅の研究所。居住区を通り過ぎ、研究区の方へ。ひとつの部屋から何やら声がすると思いドアを開けた所、自分と同じ顔をした別の誰かが帝人を組み敷き、帝人がそれに抵抗していると場面に遭遇してしまった。
「おう、オリジナル。やっと来たか。しっかしタイミング悪ぃな」
「だ、誰だ、お前」
「俺? 俺はお前と同じ『平和島静雄』だ」
白いソファーに帝人を押し倒していた『静雄』は起き上がるとソファーにどっかりと座りなおした。足を組み、まあ座れよ、と静雄を促す。
訝しがりながらも静雄はそれに従い、『静雄』の前に座った。『静雄』の隣では帝人が眉を寄せながらゆっくりと起き上がる。
「俺の名前は平和島静雄。但し正式名称は【Psychedelic-Dreams.02 version:SHIZUO】だ。コードは【PD02】」
「え、それ初めて聞きました」
「新羅から許可が出たからな。いざという時の為にお前に教えておけと」
そして『静雄』は静雄に向き直った。
「そしてお前は俺のオリジナルだ。OK?」
白いスーツに身を包んだ腕がこちらに向かって伸ばされた。たしかに顔は同じだ。金色の髪も、体つきも、人口水晶の瞳の色も同じ。着ている服は違うが、黙っていれば同じ人物に見えるだろう。
「……俺がオリジナルとして、お前は何なんだよ」
静雄は声を絞り出して問うた。先ほどから訳が解らない事だらけだ。ただ、帝人が何も言ってこないので自分たちに害があるわけでは無さそうだ。だが、いざという時のために帝人をそばに置いておきたかった。しかし帝人は『静雄』の隣にいた。しかも肩を抱かれて。それに無性に苛立った。
「俺はお前の『スペア』さ。言うなれば影武者。身代わり。もしくは……お前が『死んだ』後の後継機」
「!?」
静雄はぎりっと奥歯を噛んだ。死ぬ? 俺が死ぬはずがない。ずっとそう思ってきた。
「俺が死ぬはずがない。帝人を、置いて死ぬ訳が、ない」
「お前には敵が多いから、万が一の為、だ」
「敵なんて俺が倒す。俺は負けない。誰にも負けた事なんて無い」
「……そうは言うが、お前ね……自分がどれだけ敵が多くて、どれだけ機密事項の塊なのか、解ってないな」
そう言って『静雄』は滔々と、淡々と静雄に向って説明を始めた。




『ダラーズ』は人形遣いの機関の中でも一番新しくできた機関だ。つい3年ほど前にできたばかりの機関が何故今一番大きくなったのかというと、たくさんの優秀な『人形』や『研究者』、『人形遣い』を輩出しているからだった。そのおかげでスポンサーがつき、他の研究所が協力してくれるおかげで今の大きさを保っている。
中でも岸谷森厳、岸谷新羅の親子が創った人形や生体物質は世の中の注目を集めた。『罪歌』にしても【Iz】にしても【Sz】にしても、だ。
ダラーズの創成期に創られたこれら3つの物は、特に機密事項の高いものとしてダラーズの中でも詳細情報は極一部しか知らない。
その機密情報を狙ってさまざまな機関がダラーズを狙っていた。帝人が襲われるのも【Iz】、【Sz】を所持し、彼もまたS級の人形遣いだと知られているからだ。
そして【Iz】も【Sz】も目立った行動はしていないにしても、今までの経験の中で敵を作り過ぎてしまった。価値を知らない人間ですら、彼らの名前を聞くだけで恐れ、脅威し、怒りを覚える。
【Iz】も【Sz】もダラーズの全てが詰まっていると言っても過言ではない。
だから、彼らの身を護るため、そして万が一のためにスペアを用意した。




「それが俺たちってわけだ。因みに臨也の分もスペアがある。それが向こうで寝てる【Psychedelic-Dreams.01 version:IZAYA】だ」
『静雄』がくいと顎をしゃくった。その先には大きな白い箱がある。あの中に以前見た『臨也』がいるのだろうと帝人は思った。しかし自分が知らない間にそんなことになっていようとは思わなかった。
「もしお前に『生命の危機』が迫ったときは自動的に電脳が停止する。記録や記憶が全て消えて、代わりに俺が稼働する。お前がどこかの機関に狙われているなら、俺がお前の代わりに派手に動いてオリジナルから目を逸らす。それが俺の仕事だ」
「……理由は、解った……お前が存在している理由も、創られた理由も、俺の価値、も」
静雄は呻くように言った。
「やっぱり、俺のスペアのお前の主も、帝人、なのか」
「そりゃそうだろ? 俺の中には帝人とお前との契約状況がコピーされている。だからお前が居なくなったあとでも一応俺の中で契約は生きる。ただし、お前のコードは俺のコードに上書きされる。今は仮契約で、お前が死ねば本契約になる。そういう訳だ」
それを聞いて、仕方ないとはいえなんだかがっかりした。自分が死んでも契約が生きるのは嬉しいことだが、それは自分と同じ顔をした別の者の物になるのだ。顔も身体も同じなのに心は自分ではない者の物に。
「そんながっかりした顔すんなよ。お前が生きている限り帝人はお前のものだ」
『静雄』が苦笑しながら言った。そして帝人の頭をぐしゃぐしゃと撫でる。
帝人は頭を撫でられながら考える。やっぱり、いつもの静雄の手とは違う。以前感じた違和感。本当の静雄と『静雄』は違うのだと、その違和感で感じ取った。
でも、もしかしたらこの手が本当の静雄になるかもしれないのだ。帝人はぎゅっと膝の上で手を握り締めた。
「っと、まあ湿っぽい話はそろそろ終わろうぜ。俺の出番が無いに越した事はねえからな」
無かったら無いで、好きに生きさせてもらうさ、と『静雄』は笑う。
「オリジナルに今日来てもらったのには理由があるんだ。新羅はなんか言ってたか?」
「いいや」
「そうか。じゃあ俺から説明しよう」
『静雄』はにいっと笑うと、おもむろに帝人の腰を引き寄せた。急な事に帝人の目がぱちくりと瞬く。
「俺はお前のスペアとして創られたが、正直経験も記憶もお前には敵わない。でも俺はお前に近くならなくてはならない。お前の電脳から記憶と経験データを引っ張り出して俺の中に入れることもできるが、それは最後の手段だ」
「? どうしてですか? その方が早いと思うんですけど」
帝人が首を傾げる。『静雄』はにやっと笑った。
「たとえば帝人、お前の前に自分と同じ顔をして、喋るタイミングも動くタイミングも考えるタイミングも同じ奴がいたらどうする?」
「え……? そ、それはちょっと、怖い、っていうか、気持ち悪いです、ね?」
「そういう事だ。つまり『唯の平和島静雄のコピー』が出来上がるだけ。それでは無駄だと新羅が言っていた。ちゃんと『俺』が行動するのは『俺』が思考してその結果でなくてはならない、ってね。それに同じ行動をするやつが一緒にいれば人形だってストレスを感じてバグが生じ、最悪止まる可能性もある。だから静雄のスペアではあるが、別人なんだ、俺は」
「双子、みたいなもんですか?」
そう言うと帝人は静雄と『静雄』を見比べた。確かに双子だと思えばしっくりくる。顔は同じだが考え方や性格がどことなく違う。
静雄もじっと『静雄』を見つめていた。2対の視線に『静雄』がにやりと笑う。
「一応静雄の性格や記憶はデータとしては入れてもらったが、経験としては蓄積されていない。そのデータを参考に、俺は『平和島静雄』に近づかなくてはならないわけだ。しかしさすがにそれだけでは限界が来る。そこでオリジナルの出番だ」
「俺?」
「そう、お前」
首を傾げた静雄を『静雄』が指さす。
「お前の行動を直に視る事で俺にも経験が生まれる。というわけで」
『静雄』は帝人に向き直った。帝人が締めているネクタイを指でするりと外す。その行動に帝人は首を傾げた。
「静雄、お前今から帝人に『餌』、貰え」


『ハァ!?』


レプリカの発言に、主とオリジナルの人形は揃って叫び声を上げたのだった。






しまったこんなに長くなるはずではなかったんですが。丁度きりもいいので前後編に分けてみました。
サイケ組のバックボーンを考えていたらなんかこんなはずでは。
静雄サンドが書きたかっただけなんです、が←


ここからけしからんことになりますのでさっさと後編を書いてしまいたいと思いますw
3Pとかどないしたらいい←


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