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帝人ハピバ用です!
そして定期的に来る学パロの波に乗ってしかも年齢逆転でw
生徒静雄と先生帝人です。








「……はい、じゃあこれで貰うね。お疲れ様」
生徒からプリントの束を渡され、帝人はにっこりと微笑む。生徒はそのままひらひらと手を振り、「センセーまた4月に」と言って教室を出て行った。
帝人は手を振り返し、そして教室にぽつんと一人残っている生徒に視線を向ける。
「……さて、最後は平和島くんだけだけど、どう?」
「わかんねーっす」
「どこが?」
「全部」
答えに、帝人はふう、とため息をついた。


すでに来良高校は春休み。その春休みの最中ではあるが、希望する生徒に向けて補習授業がこの春休みの間行われる事になった。
2年生の数学を教えている帝人も補習授業を行う事となり、希望者を募ったところかなりの人数が集まり、帝人は春休みもほぼ毎日学校へ通うこととなった。
今日は補習授業3日目、今まで教えたことの復習として課題を出し、それが終わった生徒から帰ってよいとしていたところ、やはりというか予想通り、静雄が残った。
彼は一応自分の授業ではおとなしくしていてくれるのであるが、どうも理解力が足りないらしく、テストでも余り良い点を取っているとは言えなかった。基本は出来ているのだから、応用力が足りないのだろう、と思って、できればこれからのために補習授業に出るように、と言ったところ二つ返事で頷いて、毎日顔を出してくれている。


そんな彼を、可愛いと思っている自分はちょっと駄目な大人かもしれない。




「平和島くん、黒板に全部ヒントが書いてあるんだけどなー」
静雄が頭を抱えているその横に手をついて、プリントの文字を指でなぞる。すると、静雄が顔を上げた。
「……静雄」
「え?」
「静雄って呼ぶって、前に言った」
「……ああ、そうだったね」


大きな声では言えないが、自分と平和島静雄はただの先生と生徒の関係ではない。
意外と押しの強い静雄は、春に新任として入ってきた帝人に対して一目ぼれだと告白した。そうして「絆されて」しまった帝人は春に告白され、夏に静雄を受け入れ、そうやってずるずると『関係』を続けている。
男同士で、先生と生徒で、年が離れてて。タブーまみれだ。だが、それが『良い』のだ。
ごく普通の生活を送ってきた帝人は、普通ではない生活に憧れていた。そういうのはだいたい学生時代に卒業してしまうが、帝人はまだそれを諦めきれずにいた。普通ではない、日常。非日常に憧れていた。
来良に来たのは母校だったからだ。自分達が居た頃は普通の学校であったのだが、現在はこの目の前にいる平和島静雄と、同じクラスの折原臨也という生徒のせいで非日常が結構な頻度で訪れる。


それを心地よいと感じてしまうのは、やっぱり自分が歪んでいるからかもしれない。




「で、静雄くん、それはいつ終わるんですかね?」
「センセーが懇切丁寧に教えてくれたら、です」
「……自分で考えないと駄目なんだからね」
ふう、と帝人はため息をついて、その場を離れようとした。その腕を静雄が掴む。
「……どうしたの?」
「そういや、今日誕生日だって、聞いた」
「え、ああ、そっか、21日だ、うん。誕生日だよ」
頷くと、静雄はふいと視線をそらした。おや、と思って帝人はその顔を覗き込む。
「それがどうか、した?」
「……俺、教えて貰ってない」
俺は教えたのに、と静雄は小さく言った。そういえば静雄の誕生日には二人で祝った記憶がある。そして、自分の誕生日は教えた覚えがない。そして、その事に静雄は不貞腐れているようだ。
可愛いなあ、と帝人は苦笑した。それをちらりと見て、静雄は睨む。
「大事な事、だろ」
「そ、そうだね、ご免ね。今日は僕の誕生日だよ」
「じゃあこんなんで時間とられてる暇ねえ」
静雄は筆記用具をしまい、帝人にプリントの束を突きつける。
「え? あれ? ……全部終わってる」
薄いレンズの眼鏡の奥。黒い大きな瞳が、きょとんとした顔でプリントを見つめている。静雄は口元を笑みの形に歪めた。
「お前が全部教えてくれた所、忘れるわけないだろ」
「え、ちょっと何そ……」
れ、と言う前に口をふさがれた。静雄の唇だ。
「俺が本気出せば、これぐらいちょろいんだよ」
二人きりになりたかったから、出すタイミングを見計らっていたのだという。何と言う生徒だ。
「なにそれ、可愛くないね」
「先生の教え子だから」
ふ、と茶色い眼が細められて、笑った。この顔が、好きだ、と帝人は思う。




春にやってきた新任の教師の第一印象は、頼りない、だった。だが、眼鏡の奥の黒い瞳には何か感じるものがあった。その眼に惹かれた。
同じ事を思っているやつがいた。世界で一番気に入らないあいつもその教師に自分と同じ思いを抱いていると知ったとたん、負けたくなくて、勢いだけで自分の気持ちを伝えた。教師は眼を丸くして、驚いてはいたものの、その口元には笑みが浮かんでいた。それも何だか不思議で、でも、なんとなく彼の考えている事、欲しているものが解ってしまった。そして、それは自分が一番捨て去りたい物でもあった。
でも彼を満足させるためにはそれが不可欠で、それがなければただの一生徒になってしまう。彼の特別になりたい。彼が欲しい物を与えてやりたかった。
そのうち、自分もそれに慣れて、彼と一緒なら構わないと思うようになった。


帝人と一緒にいる『非日常』が一番心地よいと知った。



「じゃあ僕も片付けしていくから、先に外に出てて待ってて」
「おう」
教室を出て、廊下を進む。夕暮れの廊下は誰も居なかった。しんとなった廊下に足音だけが響く。
階段の踊り場に着いたところで、静雄が「帝人」と声をかけた。足音が止まる。
「何?」
帝人も階段の途中で立ち止まる。


「あいしてる」


その言葉に、帝人は眼を丸くする。好きだ好きだと言われてはいたものの、愛してる、とは聞いた事がない。今ここで、何故、と思考をぐるぐるとめぐらせていると、静雄が笑った。
「誕生日プレゼント、だ」


好きだとは言っていたが、愛しているとは言った事がなかった。そこまで踏み込む勇気が無かった事もあった。自分より年上にそんな事を言ってもいいものかと悩みもした。そのまま機会がなくて言えなかったが、今言う。


年下で、男で、生徒で、恋人で、彼にとっては非日常の塊の自分から、最大級のプレゼント。








何か色々と端折ってますが、生徒×先生おいしいですなネタw
大人の余裕の帝人とかわいくない子供な静雄が書きたかったんですー。なんか色々とすいません捏造まみれ!←
もうひとりかわいくない子供がいますが今回は名前だけで!笑
年下攻めも美味しいですね!
帝人ハピバー!!


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