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続き物にするつもりは無かった、のに。
なんかちょっと思い浮かんでしまったもので。
【能動的三分間】の続きです。


正臣ゴメン、な話。















「竜ヶ峰!」
誰かに呼ばれて振り向くと、雑踏の中に金色を見つけた。
周りのその他大勢よりも頭ひとつ飛び出た、彼を。




「うおっ静雄……」
隣に居た正臣が驚いたように呟くのが聞こえる。お前何したんだよ、また俺の居ないところで無茶ばっかしやがって! この不良! という正臣の小言をスルーし、近づいてくる静雄に視線を向ける。
「平和島さん、どうもです」
「おう」
挨拶すると、向こうも手を上げて返してくれる。ほら、本当はこんなに良い人なんだ、帝人はそう思って自然と微笑む。
「……っと悪い、ちょっと時間有るか?」
隣の正臣が気にかかったのか、静雄は歯切れが悪そうに尋ねる。正臣は居づらそうではあったが、帝人はそれを気にせず、頷いた。
「大丈夫ですよ」
「悪いな」
静雄は頭を掻いた。帝人はそんな仕草を見るのも新鮮で、面白くて、嬉しい、と思う。
「この間は悪かった。それに、埋め合わせするとか言っといて、お前の連絡先とか知らなかったし」
「ああ、あれは僕が悪いんですからお気になさらず! 連絡先も、そういえばって後で思い出して」
帝人は慌てて制服のポケットから携帯を取り出す。静雄が手を出して、貸せ、と促した。
「?」
促されるままに静雄の手に携帯を乗せる。すると静雄は帝人の携帯になにやら打ちこみ始めた。そして画面を見せて返す。
「これ、俺のアドレス。何かあったら呼べ」
とりあえず次は、この間の埋め合わせだな。静雄はそう言って、微笑む。
「あ、有難う、ございます」
余りの事に驚いて、帝人はまだ頭の中が混乱していた。
ただ、とても嬉しかったので何度も頭を下げる。
「そんな大したもんじゃねえし。気にすんな」
ああ後、と静雄が続ける。
「平和島さん、は止めろ。静雄でいい。なんか苗字とか呼ばれ慣れてねえし」
変な感じだ、と静雄は帝人の頭をぽんぽんと叩いた。
「あ、は、はいっ」
こくこくと頷くと、静雄は満足したようによし、と頷いた。
「そろそろ行くわ……悪かったな呼びとめて」
「いえ、こちらこそ有難うございました」
来た時と同じように片手を上げて、静雄は立ち去った。帝人が静雄の後ろ姿に手を振っていると、正臣が眉根に皺を寄せたまま、こちらを睨んでいる。それに気付いた帝人が、首を傾げた。
「どうしたの?」
「帝人よお」
「何、紀田君」


「お前、恋する乙女みたいな顔してんぞお」


「えっ!?」



あいつに惚れるくらいなら俺にしろ! と正臣が訳のわからない事を言ってきたので、帝人はとりあえず、わけがわからない、と正直に感想を言っておいた。




次は三分以上、一緒に居られそうな予感がする。



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