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すいませんまだ続いてしまいました。
もしかしたらまだ続くかもしれません。
サンドイッチおいしいですな話。


設定はこちらを参照ください。【人形遣い設定


あと全然関係ないけど、静雄と臨也のコードが似ているのはペア機として作られる予定だったからですというどうでもいい設定とかもありますw







シャープペンがノートの上をゆっくりと走り、公式を解いていく。そして、ペンが止まったのを見計らって、後ろから満足そうな声がかけられた。
「そう……それであってる」
「わ、良かった。ちょっと自信無かったんですけど」
「帝人は理解が早くていい」
「幽さんの教え方が丁寧でうまいからですよ。お仕事で疲れてるのに勉強見てもらっちゃってすいません」
構わない、と幽は微笑んだ。
「帝人の役に立てるの、嬉しいから」
その言葉に、帝人は何だか恥ずかしくなって俯いた。


夕方帝人が学校から帰ってくると今日は幽が家に居た。珍しいこともあるものだ、と帝人は思った。
この家は現在帝人と正臣の二人暮らし、となってはいるが、基本的に帝人と人形4人、合計5人の家でもある。ただ活動時間が皆違うため、全員そろう事は滅多にない。
一番多忙なのはアイドル業をしている幽だろう。何でもこなせるマルチタレントとして引っ張りだこだ。その彼がこんな時間に何故家に居るのかと聞けば、仕事のスケジュールに手違いがあり、そのせいで空きが出来たので家に戻ったとの事。また明日は朝から仕事だと、面白くなさそうに呟いた幽に、帝人は苦笑したものだ。
最近帝人はやっと幽の僅かな表情の変化が分かるようになってきた。幽は能力は高いが、無表情で意思疎通が難しい人形として研究者も匙を投げかけていたのだが、幽が一目見た帝人に興味を持ち、半ば強引に契約を結ばせた。そんな理由もあって、幽は家に居る時は帝人にべったりで、帝人も忙しい幽を気遣って、偶には良いかと思ってそのままにはしている。
のだが。


(ちょっとこの状態って、恥ずかしくない?)


誰が見ているわけでもないのだが、帝人はきょろきょろと辺りを見回してしまった。
カーペットの敷かれた床に直に座っているのだが、その後ろには幽がいる。帝人の腰を抱き、離れないとでもいう様にべったりと帝人の背中に張り付いている。
(ちょっと、重……)
帝人は、男子高校生にしては小さい部類に入る。そして、幽は細身ではあるが背が高く、また、体つきもしっかりしているために帝人に体重をかけるとかなりの重さになる。
ただ、重いと言えば幽の機嫌が下降するに違いない。それこそ、雨の中捨てられた子犬のような顔でしょんぼりとしてしまうだろう。一度それをされたことがあるので帝人は幽には甘い。
帝人は大きく息を吐いてノートを閉じた。
「終わった?」
「ええ、幽さんのお陰ですよ」
帝人は逆に体重をかけて、幽の胸に凭れかかる。実は帝人も幽がこうしてくれるのは嫌いではなかった。いつも優しく抱きとめてくれるので、とても気持ちが良い。
「良かった」
幽はそう言って、帝人の頭に頬ずりする。そうやってじゃれている間に、どんどん幽の手が帝人の身体にのびる。
帝人の頬に触れる。そしてゆっくりと撫でた。顎を触り、上を向かせる。
額が目の前にあるので、幽がそっとその額に口づけた。
「くすぐったいですよ、幽さん」
帝人が笑う。幽は微かに口元に笑みを浮かべると、帝人の顔を手放す。
「可愛いからつい、触りたくなる」
「あーもーなんで皆可愛い可愛い言うんだろう。男に可愛いは褒めてないですからね」
帝人が苦笑混じりに文句を言うと、幽は帝人の手を取り、手の甲に口づけた。
「誰が何と言おうと、俺は帝人を可愛いと思うよ」
真面目な顔でそう言われては、どう返事を返して良いかわからないし、怒る気にもなれないしで、帝人は仕方なく肩をすくめるだけに留めた。
(羽島幽平ファンの方々に土下座ものだよなあ……)
天下のアイドルにここまで言わせてしまったのだ。なんだか恐縮してしまう。


幽はあまり「餌」を摂らない。彼は能力が高い分、力のセーブの仕方も知っている。そして、長い間家を空けることもあるから、帝人に触れている時間は極端に少ない。ただこうやって二人で居る時は、ずっと帝人を傍に置いて触れている。よく飽きないな、と帝人は思うし、口にしたこともあったが、そんな時幽はめったに見せない笑顔を見せて「帝人とずっとこうしていたいから、している」と言うのだ。
(何かそこまで好かれちゃうと、邪険にできないよねえ)
正臣や千景がそう言うのなら「はいそうですか」とばっさり斬ってしまえるのだが、なぜか幽にはできない。彼の雰囲気がそうさせるのだろうか。
「今日、紀田くんは……?」
「あ、紀田くんはラボで点検中です。夜中には帰れたらいいなーって言ってましたけど」
「そうしたらしばらくは、二人きりか」
また無表情に戻った幽が、ぽつりと呟いた。
「帝人、俺お腹が空いたよ」
だから食べたい、と幽は帝人の耳元で囁いた。う、と帝人は一瞬だけ返事に詰まってから、仕方ないなという風に頷く。
幽の唇がそっと帝人の首に触れた。首筋を幽の舌がなぞる。
は、と帝人が口を開いた。軽く開いた帝人の唇に幽は自分の唇を重ねる。




「……幽ァ」
「……あ、兄さん、お帰り」
「……静雄さん、お帰りなさい」
甘いムードが一瞬にして消え、代わりにひやりとした空気が流れる。
「タイミング、悪いよ」
「俺が何時帰ろうと俺の勝手だろうが」
幽はどうやら気分を害しているらしいことが伝わってくる。そして静雄もなんだか機嫌が悪そうだ。
二人の間に挟まれて、帝人はとても居心地が悪い気分になっていた。
静雄と幽は兄弟機として作られた。性格は似ていないが、なぜかどちらも帝人を溺愛しているし独り占めしたいときている。
(何もそんなとこ似せなくてもいいのになー。それって新羅さんを恨むべきなのかなー)
キュ、と幽の人口水晶の瞳が細められる。
「兄さんも、ちょっと能力値下がっているね」
「腹減って仕方ねえ」
空腹を紛らわすかのように、静雄は煙草を燻らせていた。
「……」
幽は何やら黙ってしまった。何か考えているらしい。帝人は嫌な予感がしていた。
「……じゃあ、兄さんも一緒に」
「え!?」
一緒に、ということは二人同時に餌を与えるということだ。幽一人なら与えるエネルギーなどたかが知れているが、静雄が居るとなると話は別だ。
多分今静雄は能力を使いすぎている。そして、いつも静雄との行為は激しい。それは彼の力が相当使われて無くなっているという証拠ではあるものの、そのせいでいつも帝人はしばらく寝込むぐらい「喰われて」しまう。
「……気は進まんが、腹減ってるし良いか。偶には」
「新しい道が開けるかもしれないよ」
何の道だ、と帝人が突っ込む前に、静雄に身体を抱えあげられる。
「んじゃ帝人の部屋行くか」
「え、ちょ、っと待って下さい! ほ、本当に二人、で?」
できれば間違いであって欲しいそして冗談だと言って欲しい。この二人に喰われればもしかしたら自分の命は無くなるかもしれない。
静雄と幽は顔を見合わせ、帝人に向かって微笑みかけた。二人揃って口を開く。


『何か問題でも? マイマスター』




顔がきれいなひとは卑怯だ。と帝人は思った。




そんな風に微笑まれたら、断れるわけないじゃないか。






平和島サンド。
幽さんを贔屓しておりますw


そしてまた一人出なか……っ……た……。
すいません、まだ続きます……。
小話1個にひとりかふたりが限界みたいです。長くなってすいません。


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