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うちの正臣くんはなぜか帝人に名前で呼ばれていません。
それはわたしが帝人って正臣のこと呼び捨てしてたっけなあ……と思い出せなかったからなんです(←


ついったーで帝人botをかまっていたら正臣、と呼んでいたので、これからは名前で呼んでいただこうと思います(笑


というわけで今回は正帝!


設定はこちらを参照ください。【人形遣い設定




どうでもいい話ですが、今更ながら「裏表ラバーズ」にハマりました。あの曲の中毒率パネエ。すごい臨帝ソングに聞こえるんですがどうしたらいいですかねw







カタカタ、とキーを叩く音が帝人の部屋に響く。帝人が机に向かって自分のパソコンを操作していた。デスクトップ型のハイスペックなパソコンは、帝人の自慢の一つだ。
その横でベッドに座ってじっと帝人を見ているのは正臣。枕をクッションのように抱いて、黙って帝人の様子を見ている。
「なあ、帝人よお」
「んー?」
「なあー」
「なーに」
帝人は生返事をしながら、まだパソコンに向かっている。正臣は根気よく声をかけ続ける。
「帝人ー」
「だから、何?」
「み、か、ど!」
帝人が正臣の方を見た。その顔はうんざりとしたような顔だ。
「何なの、紀田くん」
「それだ」
正臣が帝人を指差した。帝人は訳が分からなくて首をひねる。
「どれ?」
「何で俺だけ『紀田くん』な訳?」
「え……?」
帝人がきょとん、として、それからうーん、と唸った。
「静雄さん、臨也さん、幽さん、ときて、なんで俺だけ紀田くん、な訳なの? 俺お前と幼馴染だよね? そんで、一番に契約したの俺だよね? なんでそんな他人行儀なの? ねえ、何で!? Why!?」
正臣は興奮して枕を放り出し、ベッドの上に立ち上がった。帝人はそれを眉を寄せて見上げる。
「何で、って言われても……何ていうか、昔からの名残? ほら、僕ずっと紀田くんって呼んでたから……」
「納得出来ん! 帝人、俺とお前は契約を交わした仲! そんでアレもコレもしてる仲! お前の身体のことで知らないことは無いし、お前がどうやったら良い声で啼くかだって他の誰よりも知ってる! 年季が違うんだよ!」
「ちょっ……! 何それあんまり大きな声で言わないでよ!」
「だから、お前もそんなさあ、他人行儀な事、すんなよ」
ぷう、と正臣の頬が膨れた。そっぽを向く。ああ、これは嫉妬してるんだなあ、と帝人は思った。最近は大人組とばかり行動していたものだから、そろそろ構って欲しくなったらしい。


人形の電脳は学習する。最初の人格プログラムを入れた時点から、環境によって変化していく。色々な環境で育てば、さまざまなことを学習し、人間により近くなっていく。
正臣は元は人間で、今は人形になったが、何故か電脳に入れ替えた今でも人間のときの事を忘れていないという、稀有な存在だった。身体の記憶だろう、と新羅が言っていたことを思い出す。だから正臣は、どんな人形よりも人間くさい。人間よりも、人間らしいかもしれない。
昔自分と一緒に居たときの正臣は確かに人間だった。正臣が池袋に引っ越して、その間に何があったのかは分からないが、人間が人形になるなどという一大決心をするほどの事態があったのだろう。そして、そんな正臣の生き方に惹かれた帝人は正臣と契約した。正臣の出来なかったことを、自分が成し遂げる。その帝人を、一生護る。そんな想いと共に、二人は今生きている。どんな時でも、二人手を離さないと誓って。


「でも、それこそ今更じゃ、ないかな……?」
帝人は首を傾げた。今まで『紀田くん』と呼び続けていたものを急に変えるのもなんだか変な感じだし、第一慣れない。それでも、と正臣はベッドから降りて、帝人を椅子越しに背中から抱きしめた。
「俺は、お前に名前で呼んで欲しいよ」
帝人、と正臣が帝人の耳元で囁いた。何時もの軽い声では無い、気持ちが篭った声は熱い吐息と共に帝人の耳を擽る。
「……っ!?」
ぞわっ、と寒気が走った。帝人の顔が熱くなっていく。慌てて耳を押さえた。
「き、紀田くん……」
真っ赤に染まった顔のまま振り向くと、正臣がにやにや笑っていた。
「知ってるんだぞ、帝人……お前が俺の声好きだって事になあ」
「な、何の話……?」
「いや、俺の声だけじゃない。悔しいが静雄さんや臨也さんや幽さんの声も好きだってことにな!」
「だ、だから……っ!」
「お前は声フェチだ、帝人!」
「はあ!?」
いいかー、と正臣は人差し指を1本立てた。
「ちょっと掠れた低い声、に弱いわけだ、お前は。お前結構高めの声してるもんなあ」
「え、そ、そんなこと、無い……?」
考える。確かに静雄の声も臨也の声も幽の声も、それにもちろん正臣の声も好きなことは好きだ。ただフェチかと言われれば首を傾げるレベルだ。ただ単に聞いていると心地よい声なのだ。
「そんでお前気づいてないかもだけど、耳弱いんだよ」
だから、と正臣は帝人の耳に顔を近づける。そして
「愛してる、帝人」
と低く囁いて、耳をぺろりと舐めた。
「っ……ぁ!」
大きく目を見開いて、帝人が飛び上がらんばかりに驚いた。耳まで真っ赤になっている。
「な、何するの、紀田くん!」
「んー。名前で呼んでくれんからさあ、帝人が。だから呼んでくれるまでずーっと囁き続けようと思って! 俺のこの気持ち分かってくれるまでずーっと!」
「ちょ、っと、待ってよ……何それ……っ!」
びく、と帝人の身体が震えた。正臣が帝人の耳の裏に口付けたからだ。逃げようにも椅子の背ごと抱きしめられているから動けない。耳が冒される。正臣の声が、ゆっくりと耳から入って身体中を駆け巡る。好きだ、愛してる。俺の名前を呼べ。その声が毒のように、じわじわと帝人の身体を蝕む。
帝人の眦に涙が滲んだ。これ以上続けられると頭がおかしくなりそうだ。
「……まさ、おみ」
ゆっくりと正臣の名前を呼んだ。
「分かったから、もうやめて、正臣」
正臣は満足そうに笑うと、ちゅっと音を立てて帝人の頬にキスをした。
「よーし、いい子だ」
「何それ……ほんと、もう」
帝人は困ったように笑った。正臣があまりにも嬉しそうな顔をしていたから、怒るに怒れなくなってしまった。わしわしと頭を撫でられる。でも不思議と、嬉しい。
「……じゃあもう良いかなあ、そろそろチャットに戻らないと離席したまんまなんだよ」
「ちょっお前ひどくね!? 俺ほっといてチャットなの!? 『待て』って言われたからおとなしくお預けされてたのに!」
「待てとか言ってないし……ただちょっと、キリがいい所まで待ってて、って言っただけだよ……」
それに、と帝人が正臣の服を引っ張った。急に胸倉を掴まれて引っ張られ、正臣の身体がよろめく。帝人の顔が近くなった。
「僕を怒らせて、本気でお預け、して欲しいの? 正臣。大人しく待っててよ」
ふっ、と正臣の鼻先に息を吹きかけて、帝人は手を離した。そしてまたパソコンに向かう。正臣は数歩よろめいて、呆然と立っていた。


「……ちょ、何煽ってくれちゃってるの」




『すいません、ただいま戻りました』
『お帰りなさいですー』
『お帰りです』
『でもすいません、今日はもう落ちます』
『あらー、残念。どうかしたんですか?』



『ちょっとうちの狗が、餌を欲しがっているもので』







まさみか! 幼馴染大好物ですどうもすいません(←
実は名前を呼んでいなかったよなあと思ったんですが、何時呼ばせたらいいのどうしよう! と思って、もうこうなったらちゃんと宣言するしかない! というわけでこのお話でした(笑
地味に覚醒バージョンが見えてしまいましたがw
覚醒したときに契約していたのは正臣だけ(という設定)なので、ほんとに昔からの付き合いで、一番最初の契約者で、正臣は特別なんだよっていう感じです。
このシリーズではまさに「死が二人を別つまで」な二人です。「Trust Me」がイメージソングですw
あと声フェチ云々のシーンはアニメの声を想像しながら読んでいただくと楽しいかもしれませんw


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