BLとか腐女子っぽいネタとか小話の倉庫になります。
1万ヒット記念アンケート1位だった「【DRRR!!@パロディ】池袋の人形遣いの話」です。
今回は特別編で、お題をお借りしてオムニバス形式でお送りします。
1万ヒット有難うございました!
お題はこちらからお借りしました→「リライト」様
設定はこちらを参照ください。【人形遣い設定】
今回は特別編で、お題をお借りしてオムニバス形式でお送りします。
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【全てお気に召すまま】 幽と帝人
幽は帝人の言う事を何でも聞いてくれる。幽が帝人を溺愛しているのはこの家では周知の事実というやつで、静雄も臨也も正臣も、それに対しては自分の事も自覚しているから何かということは無い。ただ、帝人だけは、それを気にしている。
「幽さん。すいませんが今日は言わせてもらいますっ」
「……なに」
幽と帝人は正座をして向かい合っていた。今から真剣な話をするぞ、という雰囲気が伝わってくる。
「幽さんがお忙しくて、帰って来れない日が多いのはわかります」
「……うん」
「だから、いつも僕との時間を大切にして下さっているのもわかります」
「うん……」
「でも、お風呂は一緒に入りません!」
「……何で?」
そうするのが当然だとばかりに、幽は尋ねた。帝人はぺん、と床を叩いた。
「だ、だって、一人の時間も欲しい、です」
「……」
幽は黙った。帝人はじっと上目遣いに幽を見つめる。そして、幽は口を開いた。
「……分かった、帝人の言うとおりにする」
幽は最終的にいつも帝人の言うことを聞く。それが自分に不利になることでも、帝人の言うことは絶対だと言うように。帝人の気の済むままにすればいい、自分の事も、そうやって使えばいいと言うように。
帝人は黙った。そして、のそのそと床を這い、幽の傍に寄る。そして耳元で囁いた。
「でも、お食事の後は、一緒に入ってあげます」
【それは聞けない命令】 臨也と帝人
「あの、臨也さん」
「何かな、帝人くん」
「……誠に申し訳無いんですが、重いんで、どいてくれませんか」
ソファーで本を読んでいる帝人の膝に、臨也が寝転んで頭を乗せている。所謂膝枕、というやつだ。
「足が痺れてきましたので」
「良いじゃないか、偶には俺を甘やかしてよ」
「……」
先ほどから何回このやりとりをしただろうか。足が痺れて限界に来ているが、臨也はどきそうな気がしない。帝人は本を置いてため息を吐いた。
「何かあったんですか?」
「…………何でそう思うんだい?」
「臨也さんが融通利かないときは、大抵何か面白くないことがあったときでしょう?」
「鋭いね」
「……言って、すっきりしませんか?」
そして、僕の膝を解放しませんか、と帝人は尋ねた。臨也は目を細めて、笑う。
「その命令は、聞けないな」
きみの膝を独占することが出来なくなるからね。そう言って臨也は目を閉じた。
【絶対的な信頼】 静雄と帝人
静雄はとても強い。パワー型の人形の中では最強を誇り、池袋の喧嘩人形と呼ばれ、皆から恐れられている。
だが、帝人はそんな静雄のいいところをたくさん知っている。
いつも近くに居て、彼を見て、彼の声を聞いて、彼の視線を感じているから、わかる。
甘いものがすきで
ふわふわしたちいさい動物がすきで
見た目とは違って優しくて
自身の力が強すぎることを気にしていて
いつも自分のことを気遣ってくれている
そんな静雄が、自分はとても好きで、とても頼りになる、と思う。
「……なんだよ、じっと見て……俺の顔に何かついてるか?」
「……いいえ! 何でもないです!」
そんな貴方が、だいすきです。
と、視線で伝えた。すると、静雄が呟く。
「俺も」
「!?」
【勇敢なるパートナーへ】 正臣と帝人
「正臣、正臣!」
「って……大丈夫か、帝人」
「僕は大丈夫……! でも、正臣……」
「大丈夫! 大丈夫だって、自己修復始まってる……っ」
正臣は顔を顰めた。思ったより傷が深い。じわじわと痛みが身体を蝕む。
「ったく、物騒なもん振り回してんじゃねーぞ……」
帝人が襲われた。ダラーズから池袋の自治を任されている帝人は、往々にして襲われることも多々ある。その際に良く帝人と一緒にいる正臣は、必然的に帝人を護る盾となり、剣にもなる。
今日もそうだった。何時も通り相手を倒し、警察に引き渡して終わりのはずだった。
だが、今日はそうならなかった。倒したと思った相手が立ち上がり、帝人に向かってナイフを振りかざした。とっさに正臣は盾になる。ナイフが深々と正臣の身体に突き刺さった。正臣は顔を顰めながらも、今度は相手をきちんと沈める。動かなくなった男を路地の向こうに放り出し、正臣と帝人はその場を離れた。だが、正臣の傷は思ったより深く、すぐに動けなくなって路地の奥でしゃがみこんでしまった。
「……ごめん、ごめんね、正臣」
「謝るなって、お前のせいじゃないんだしさ……」
正臣が痛みに顔を顰めながら笑った。帝人の頬に手が添えられる。帝人はその手に自分の手を重ねた。
「正臣……」
正臣の手に、帝人の唇が触れた。ちゅ、と音をたてて口付ける。帝人の目が、ひたと正臣を捕らえた。その瞳が泣きそうに揺らぐ。
「君が居なくなったら、僕は」
「……大丈夫だって、俺はそう簡単には死なねえ」
お前が、居る限りは。
「だから、泣くなよ、帝人」
俺はお前の笑顔を護るための、騎士なんだから。
【君のためなら、たとえ】 千景と帝人
「痛っ、て! もっと優しくしてよ、帝人!」
「何を言ってるんですか。ちゃんと優しくしてますよ。それに、自己修復促進プログラムを流していますから、ちゃんと治ってきているでしょう? サービスで膝枕までしてるんですから、これで我慢してください」
「冷たい! もっとこう、撫でたりとかしてよ!」
公園のベンチに座って、帝人は怪我をした千景の状態を診ていた。その怪我はいわば自業自得の産物で、静雄に喧嘩を吹っ掛けて、負けた結果だった。
「いい加減に諦めたらどうですか? パワー型最強の静雄さんの能力値は桁違いなんですから……」
傍らに置いている小型のノートパソコンに流れる文字を追いながら、帝人は呟いた。ケーブルが繋がっている千景は動けないために、瞳だけを帝人の方に向ける。
「いーや、絶対諦めない!」
「動いちゃだめですよ」
帝人は千景の頭をぽんぽんと叩いた。
「池袋最強と、帝人を手に入れるまでは諦めないからな!」
ぎゅ、と千景は帝人の腰に手を回して抱きついた。はいはい、と帝人は千景の頭を撫で続ける。
「何でそんなに僕に固執するんですか……千景さんなら主になりたいという人もたくさん居るでしょうに」
「……それは」
千景は黙った。帝人は首を傾げる。千景からきちんと、何故自分であるのかという理由は聞いたことがなかった。言いたくない事だったのだろうか、千景はやけにおとなしくなってしまった。
「言いたくなかったら、良いですけど」
ピッ、と音がしてノートパソコンがプログラムの終了を告げた。千景からケーブルを引き抜き、帝人は千景に囁いた。
「……でも、僕を好きになって下さっている事は、嬉しいです」
「帝人……」
千景は顔を上げた。そして帝人に向かってにっこりと笑いかける。
「やっぱり、俺の主には帝人しか居ないよ」
初めて見た時、自分の主は君しかしか居ないと思った。
だから、たとえ火の中水の中、静雄と一対一だって!
君のためなら、なんだって、出来るのだ。
お借りしたお題は「忠犬五題」でした。忠……犬……? 約一名忠犬ではないひとがいます……笑
というわけで帝人を取り巻く人形たちとの会話でした。
アンケートご協力&一万ヒット有難うございましたー!
で、そんなこと言ってたらもうすぐ2万ヒット……ですね……笑
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