BLとか腐女子っぽいネタとか小話の倉庫になります。
前の続き……ではないですが、設定は同じです。
正臣は出ません(←
帝人と臨也さんがまたうだうだ喋ってるだけのお話です。
正臣は出ません(←
帝人と臨也さんがまたうだうだ喋ってるだけのお話です。
「臨也さん、臨也さん」
名前を呼ばれて身体を揺すられた。
「こんな所で寝てたら風邪引きますよ」
ゆっくりと身体を起こすと、どうやら仕事場で寝てしまったらしい。堅い机に突っ伏して寝ていたようだ。身体がぱきぱき鳴りそうなくらい固まってしまっている。
ふわりと良い香りが漂ってきた。コーヒーの香ばしい香り。マグカップを二つ手にした帝人が、机を挟んで臨也の前に立つ。
「お早うございます」
「……お早う」
マグカップを受け取り、中身を一口飲む。暖かいコーヒーが胃に染みわたるようだ。
「今日は早いんだね」
「休講になったので、早めに来ました。そしたら臨也さん寝てるから。珍しいですね徹夜なんて」
帝人は臨也の机に山と積まれた書類を眺めつつ、自分のマグカップを口にあてた。
「昨日波江がいっぱい宿題残していってくれちゃってさあ」
自分は休みだからその間にやっといてって。そう言って臨也は肩を竦めた。
「ま、普段サボってる人には丁度良い量ですよね」
「……いい性格になったね」
「そりゃ、臨也さんの下で働いていればね」
そして、帝人はにっこり笑った。
「僕も大人になったって事ですよ」
臨也は苦笑を返した。笑顔は昔のまま変わらないというのにそんなことを言うようになったのか、と。
帝人は大学生になってから、臨也の下でアルバイトを始めた。正臣も渋々ながらそれを許可した。同居の為には何かと金は要り用で、正臣一人がアルバイトをしたところでそれが解決するわけではないし、帝人も前からしているネットビジネスだけでは事足りなくなってきた。
そこで臨也にちらりとアルバイトの話を持ちかけてみたところ、二つ返事で了解を得た。
今までの付き合いで、臨也はかなり帝人の事を気に入っていたし、その彼の助手を続けていた波江は『楽できるなら構わない』と了承したので、週一回、授業の少ない曜日をアルバイトの日に設定し、臨也の事務所へ通っていた。
帝人の仕事は主に臨也や波江のサポート役。良く気が付くし良く働く。そうやっていくうちに、波江は帝人に仕事の殆どと臨也の面倒を任せ、帝人が来る日は自分の仕事は休みにしていた。
そして帝人は、週一とは言わず、自分が暇な時は手伝いに来るようになった。
帝人は臨也をこれまで見てきて、此処に居れば自分のしたい事も知りたい事も分かると感じて居た。そして臨也も、帝人の成長を見るにつれ、この現状が『楽しい』と感じる様になっていった。
今までのような何かを―争いを、混沌を、戦争を―渇望する自分ではない、充実―安息を、平穏を―した気分を送れる自分が居る事に気づく。
(これも彼のお陰かな? いや、俺が丸くなったのかな?)
どちらにせよ、帝人と過ごしてきたこれまでの時間の中で、自分が変わった。変わって、しまった。彼と居ると、否応無しに変わらされてしまった。
それは臨也を『成長させた』のかもしれない。
「で、どれくらい終わってます?」
「この山半分くらい。厄介な案件が多くてさ。一人じゃ手がまわんない」
「分かりました、じゃあこっちの書類下さい」
臨也が手を置いていた書類の山とは反対側に出来ている書類の山の一部を手に取り、帝人は自分の机に座った。パソコンを立ち上げる間に書類を確認する。もうそれは手慣れた仕草で、臨也にとっては日常的な画面の一部になっていた。
「ねえ帝人くん」
「何ですか?」
「何度も言ってるけどさあ、俺のとこに来なよ。そうしたらもっと色々な事も知れるし教えてあげられるし、何より」
「『俺は君の事を愛してる』」
帝人は臨也の言葉を先読みし、自分が答えた。
「何度も聞きましたよ、それ」
「何度も言ったね、それ」
臨也は笑った。帝人はため息を吐く。
「臨也さん、僕はね、もう決めたんですよ。正臣と二人で普通の生活に戻るって」
帝人は椅子を動かして、臨也の机に向かうように止めた。
「じゃあ何で俺のとこでバイトなんかしてる訳? 未練があるからじゃないの?」
非日常に、と臨也は続けた。こんな問答は仕事の合間に息つぎのように日常的に行われているから、帝人もいつものように答えた。
「まあ、多少は、ですけどね」
パソコンの画面を片目で追いつつ、帝人は続ける。
「でも、本当にやりたい事が見つかったら、もうここには来ません」
「じゃあそれまでは俺の帝人くんで居てくれるってこと?」
「別に臨也さんのものじゃないです」
「じゃ、紀田くんのもの?」
臨也は笑って首を傾げた。正臣との関係や、一緒に住みだした事も彼には伝えていたし、伝えるまでも無く彼の情報網では一瞬にして知れてしまう事だったから、隠しだてするつもりもなかった。
「いいえ」
帝人は、きっぱりと否定する。
「僕は、僕のものですよ」
帝人は笑ってそう答えた。昔と変わらない、あの笑顔で。
流されやすくて、世間知らずで、非日常に憧れていただけのただの高校生だった彼が、ここ数年ですっかり成長してしまった。自分の助けはもう要らないというように、どんどん先へ進んでいく。臨也はくっくと笑った。
「寂しい話だよねえ。でもそこが人間の良い所だよなあと思うんだけど、どう思う?」
「脳内の話を急に現実に持ち出さないで下さいよ。何の事ですか」
「俺が人間と帝人くんをどれだけ愛してるかって事」
「意味が分かりません。手を動かして下さい」
仕事はまだ、沢山あるんですよ。帝人はそう言って、パソコンに向かった。臨也は肩を竦めると、書類を手に取った。
こうやってまた、何時もの日常が流れて行く。
臨也さんとのだらだら会話です。
途中のやりとりがまず思い浮かんでそれから前後を付け足していったら結局落ち無かったっていう。
わたしの話は何時もオチが無いですねすいません……orz
久しぶりの話がこんなのですいませんでした。
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