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ずーっとエンドレスで聞いて滾ったので小話。


のうどうてき0 【能動的】
(形動)
自分から他に積極的に働きかけるさま。自分の方から他に作用を及ぼすさま。







「待てっつってんだろ、コラァ!」


(あ、居た)



帝人は探していた。池袋最強と言われる例の「彼」を。


池袋の街を歩くと、自然と姿を探すようになった。なぜかは解らない。ただ、ひどく興味を惹かれる対象だということだけ、自分の中にあった。正臣からは「関わるな」と再三念を押されているが、やはり好奇心には勝てないのだ。


大抵、誰かと揉めているか新宿の情報屋を追いかけているか、実はそういうところしか見たことがない。
話しかけてみたいが、近づくのは躊躇われた。何故だか、近づいてはいけない雰囲気が漂っているからだ。
(大人、だからかな?)
高校生の自分にとっては、24歳の男など「大人の男」だ。少し近寄りがたいのもそのせいだろうと、帝人は納得する。


そして学校帰りに池袋を一人で散策しているところに彼の声―例の怒鳴り声だ―が聞こえたのだ。
まだ遠いようで、姿は見えない。逃げる男の叫び声と共に、男の先に自販機が墜落した音が重なる。
男は方向転換をしてこちらへ向かってくる。まさかこちらに向かってくるとは思わなかったので、帝人は避けるのが遅れた。その一瞬で、男とぶつかり、よろめいてたたらを踏む。だが、やっぱり転んでしまった。
「逃げんじゃねえ! ……って竜ヶ峰!」
帝人にぶつかった男はわき目もふらず逃げていく。追いかけていた彼、平和島静雄は転んでいた帝人に気づいて足を止めた。手を差し出す。
「悪い。大丈夫か?」
「はい、大丈夫です。……すいません僕のせいで。早く行って下さい」
「……悪い、また埋め合わせする!」
帝人を立たせた静雄は、軽く手を上げてから逃げた男を追いかけていく。
掴まれた手を、握ったり開いたりしながら、帝人は考えていた。


(おおきい手だったなあ)


埋め合わせをする、と言われた。しかし向こうの携帯アドレスすら知らないので、自分から連絡することはできない。そして、それは向こうも同じこと。


(また、探すしかないか)


すぐ見つかるだろう、あの男は有名だから。
今度はちゃんと話しかけられるだろう。優しくて大きな手を持っていることを知ったから、大丈夫。



声を聞いて。姿を見て、話して、別れるまで、丁度三分。


次の三分は、一体何をしようか?



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