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正臣の言葉を引用するなら「俺も知ったかなんだけど」ですが(笑)
意外と運は良いような気がしますこの人。







「ああ、肩凝った」
そう言いながら、自分の家のように臨也はくつろぎ出した。
夜も更けた数分前「ただいま」と言って入って来て、いつものファー付きジャケットを脱いで、肩を軽く押さえている。
「ちょっと臨也さん、何で勝手に入って来てるんですか……鍵は」
「帝人くん、世の中には便利な合鍵というものがあってね」
「……もういいです」
いつ作ったのか定かではないが、止めろと言ったところで止めるような男ではないし、取り上げたとしても他にもスペアを作っているかもしれない。無駄な労力を使いたくなくて、帝人はとりあえず薄い茶を入れて、臨也の前に差し出した。
(脱ぎっぱなしだし……)
何となく気になって、帝人は臨也のジャケットを持ち上げた。じゃらっ、という音がする。気になってポケットを触っていると、臨也がそれに気付いて声をかける。
「ポケットの中身、出しておいて」
「あ、はい」
言われるがままに帝人はジャケットのポケットに手を突っ込む。そこには音の通り小銭が入っていた。そして紙の感触もしたので、紙幣もあるのだろう。掴んでテーブルの上に広げる。500円玉が1枚と100円玉が4枚。そして二つに折りたたまれた紙幣。
ただ、紙幣の分厚さが尋常ではなかった。帝人が一生に一度見るか見ないかぐらいの分厚さの福沢諭吉紙幣。
「ちょっ……と、臨也さん……なんですかこれ」
「ああそれ、20万円あるよ」
「いやだから! なんで素のままこんな大金!?」
うん、と臨也は頷いて、話出す。
「今日は暇だったから、ちょっとスロット打ちに行ってみたんだ」
それで、と臨也は続ける。
「知ってる? 帝人くん。スロットってねえ、設定が良くても当たりを自力で引かないと意味ないんだよ」
臨也の話によると、とある筋から手にいれた情報を元に、スロットを打ちに行き、大当たりした結果がこの紙幣の束らしい。
「俺って運良いよね」
確かにこの大金を見ればそう思うかもしれないし、それにいつも静雄に追いかけられてゴミ箱やら自販機やら投げつけられていても生きている、というのも運が良いと言う証拠なのかもしれない。


(運っていうか、悪運だよね)


帝人はそう思ったが、口には出さなかった。顔には出てしまったのか、臨也に睨まれた。
「顔に出てるよ」
帝人はしまったという顔をする。臨也はにっと笑って言った。
「ま、今日は機嫌もいいから許してあげるよ。俺の奢りでご飯でも食べに行く?」
「何時だと思ってるんですか。もうファミレスぐらいしか開いてないですよ」
「じゃあファミレスで豪遊といこうか? なんか高校生みたいで楽しいな」
臨也は立ち上がると、帝人の腰を抱いて外に行こうと促す。
「相変わらずひょろっこいね。ちゃんと食べてるの? 遠慮しなくていいから肉食べなよ肉を」
「分かりました。じゃあ遠慮しないで肉食べます。どうせ臨也さんの奢りだし」
「君って時々可愛くない物言いするよね。何なの? 反抗期?」
「勝手に人んちの合鍵作る人にはこれぐらいの対応で良いと思ってます」
「ハッ! 可愛くない子!」
それでも臨也は楽しそうに笑っていた。帝人の反応を見て楽しんでいるのだろう。
それを見てなんとなく帝人も楽しくなってきたような気がしていた。夜のテンションはおかしくなるものだ、と自分を納得させた。


(あの人に感化されるなんて、おかしい)




彼と二人で他愛無い会話をする時間が、楽しいだなんて、おかしい。


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