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ちょっと道を外れてみましょうか。
というわけで例の二人の話です。


設定はこちらを参照ください。【人形遣い設定







帝人は心の中で「どうしてこうなった」と溜息を吐いた。


今日は新羅の研究所に来てお茶を飲みながら世間話をし、連日寝不足だという話をすると少し休んでいけば良い、と言われてその言葉に甘え、ソファーに少し横になった、そこまでは覚えている。
目が覚めると、何故か静雄と臨也が傍に居て、自分の寝顔をじっと見つめていた。慌てて起き上がると、二人は自分を挟んで両サイドに座る。迎えに来てくれたにしては様子がおかしい。
それに、臨也はいつも黒いコートを着ているはずなのに今日の服は白いコートだし、静雄は何時もバーテン服のはずなのに今日は白いスーツだし、二人が共通しているのは白い出で立ち。
おかしい、と首を捻ると、臨也がにっこりと笑う。それは何時もの臨也が浮かべる笑みとは少し違う、幼な気な屈託のない笑顔だった。
「どうしたの帝人くん、まだ眠い? 俺の膝枕で寝る?」
え? と帝人が目を瞬かせた。すると今度は静雄が帝人の顔に手をやり、顎をそっと掴む。
「疲れた顔してるぜ? もっと寝ろ。俺の膝貸してやる。胸でもいいぜ。寄れよ」
「あーちょっとシズちゃん、真似しないで。てか何言ってんの」
「お前の狭い膝より良いだろ、って言ってんの」
臨也を小ばかにしたような笑みで静雄は笑った。臨也も口の端を引きつらせつつ笑みを作る。
「ハッ! 何それ! てゆうか、シズちゃん手早いよ。止めて俺の帝人くんに触らないで」
「そっちこそ何言ってんだよ? 帝人は俺の『マスター』だぞ? 触れないでいられる事なんてできる訳ねえじゃねえか」
静雄は帝人の事をマスターと呼んだ。しかし、何時もの静雄とは違う雰囲気にわけが解らなくなる。
「あ、あのっ!」
頭の上で言い合いをしているその間で、帝人は声を張り上げた。
「あの、新羅さんは、どこへ……?」
新羅ならこうなった状況がわかるかもしれない、そう思って二人に尋ねた。しかし
「新羅ァ? 新羅なら外に行ったぜ」
「ダラーズからの呼び出しだってさ!」
そう行って臨也は紙を掲げた。そこには新羅の字で『留守番よろしく』とだけ書かれている。
「という訳で、此処には俺達しかいないと言う訳だ」
静雄がにやりと笑った。帝人は眩暈をおぼえて、頭を抑えた。


整理しよう。
そう思って帝人は二人に名を尋ねた。二人とも「平和島静雄」「折原臨也」と名乗った。
「んー……?」
ますます訳が解らなくなった。帝人は首を捻る。
性格プログラムが学習するとは言え、一日二日でそんなに劇的に変わるわけではない。人間と同じように、知識と経験を積み重ね、性格が形成されていくのだ。
それに静雄も臨也も稼動してから永いので、性格プログラムが今後変わる事はほぼ無いと思われる。
だが、目の前の静雄と臨也は明らかに帝人の知る「静雄」と「臨也」とは少々違う。
帝人の知る静雄は大人しくて―ただし、臨也が関連すると豹変はするが―もう少し柔らかな雰囲気であり、臨也はもっと冷静でミステリアスな雰囲気であったように思う。
ここにいる静雄は、少し棘のある雰囲気で、やたらと積極的で、いつもは静雄が言わないような事も言うし、臨也は臨也でいつもの臨也とは違う、柔らかな雰囲気を纏っている。帝人への物言いも少々穏やかなイメージだ。
(どうなってるんだろう?)
考えたが、解らなかった。同じ素体が二体あるとは考えにくい。そして彼らと契約した覚えもないのにマスターと呼ばれるのは如何なる事か。
「あの、何故僕をマスターと認識しているんですか?」
触れた感触から彼らが人形である事は解ったので、何故自分をマスターと言ったのか、それが気になった。静雄はにや、と笑みを浮かべる。
「その辺は言えないんだ、約束だからな」
「そうそう。ゴメンね。新羅の許可が出ないと言えない事項なんだ」
臨也が帝人の前で謝るように手をあわせ、小首を傾げた。そして静雄が帝人の頭を抱き寄せ、帝人の質問をはぐらかすように額に軽く口付ける。流れるようなその動作に、おどろいて帝人は静雄を真っ赤な顔で見つめた。
「え、ちょ、静雄……さん!?」
「なんだよ。……ああ『静雄』はこんな事しない、か?」
「ちょっとシズちゃん、ずるいよ、俺も帝人くん抱っこさせてよ」
臨也が帝人の腕を引っ張り、自分の胸の中に収める。満足そうに帝人の頭に顎を乗せ、微笑む。
「可愛いよねえ、可愛い。ほんと可愛いよ、帝人くん」
俺は帝人くんが大好きだよ、そう明るい声で言った臨也。やっぱり何時もの臨也とは違う。
「これでシズちゃんが居なかったらなあー。最高なのになあー。嗚呼邪魔だなあー」
語尾を延ばした物言いに、静雄がぴくりと眉を跳ね上げ反応した。
「邪魔なのはてめえだ、臨也ァ……帝人はなあ、俺のもんだ」
「何言ってるの? 帝人くんは俺のものだよ。オリジナルはシズちゃんの方が先に契約してたけど、俺とシズちゃんとの間にはブランクはないよね? だから条件は同じって事だよ?」
「俺のオリジナル見てみろよその眼は飾りかあ? 帝人は静雄の事が好きだ好きだって言ってんじゃねえか。だから俺の方が好きに決まってるだろ? 相思相愛ってやつだ」
「だからその考えが間違ってるって言ってるじゃん? 俺のオリジナルだって、帝人くんに超尊敬されてるんだから!」
帝人を挟んでの言いあい。掴み合い。そろそろ殴りかかりそうだ。まずいな、と帝人が思った時、暢気な声が聞こえて、新羅が戻ってきた。
「ただいまー……ってアレ!? なんで試作機がここに……」
「新羅さん!」
「あ、そっか調整中でそのまま出て行っちゃったからかー。ごめんごめんびっくりした?」
新羅はあははと軽く笑って手を振った。
「ど、どういうことですか新羅さん! 説明してください!」
「ごめんごめん。これは試作機なんだ。静雄と臨也の素体を使って、性格プログラムをちょいちょいっと弄ってね」
この二人を作った経緯や製作方法などを新羅が説明したが、帝人には半分も解らなかった。
「まあいわば静雄と臨也の影武者ってとこかなあ。静雄も臨也も、敵が多いでしょ? でもあのレベルの機体なんてそうそう無いし作成できないから、もしも、のときのためのレプリカの研究を進めるようにって言われていてね。まあ素体は研究資料も制作方法も残ってたから作れるとしても、性格まで完全に一緒にすることはできないから、少しでも近づけるために今調整しているところなんだけど……」
静雄と臨也の素体から性格プログラムの基となるものを取り出し解析し、それを少しずつ弄って今の性格までにしたそうだ。
「でもなんか違うよなー。微妙に……それは帝人くんが一番良く感じているようだけど」
「……ええ、そうですね……」
目の前の静雄も臨也も確かに「静雄」であり「臨也」であるが、帝人が今一番会いたい二人ではない。
「もうちょっと、調整が必要ですね」
帝人はそう言って困ったように笑った。そして肩に回されていた静雄の手に、腕をつかんでいた臨也の手に触れる。
その手を取って、静雄はその甲に口付けた。
「……帝人、それは付きっ切りで俺を調整してくれるって事だよな? もちろん、エネルギーが切れたら餌だってくれるんだろ? 俺のためだけに、その身体、くれるんだよな?」
静雄の言葉に帝人は顔を真っ赤にして視線をさまよわせた。臨也が後ろから手を伸ばし、ぎゅ、と帝人を抱きしめる。
「何それ! 帝人くん駄目だよこんな奴と一緒に居たら帝人くんが死んじゃうよ! 俺と一緒に行こう。俺は優しくするよ。オリジナルよりも君を大事にするから」
「う、え、えっと……」
両側からの視線に耐えられなくなって、帝人は顔を抑えた。


もう駄目だ。どうしてこうなった。


同じ顔で、そんなこと言わないで欲しい。



ふわふわとする思考が、まるで夢の中のようだ、とそう思った。






夢オチでなく。←
静雄と臨也の代替機とでもいいましょうか。文中にも出てきた「レプリカ」という立ち位置でサイケ組に出ていただきましたw
サイケ組のイメージとしては
静雄→チンピラ(笑)俺様万歳でガン攻め。帝人は俺のよめ!
臨也→可愛い顔して実は悪魔(笑)帝人くん大好き!シズちゃんのバーカ!
てな具合で……(わかりにくい
同属嫌悪な感じで二人は嫌いあってますwただ静雄はまだちょっと賢いので即効手が出たりはしません……が、小学生みたいな口げんかがしょっちゅうとか。ほんとに賢いか疑問←


オリジナルの方と絡ませるか……はまだ解りませんが、そんなんも書けたらいいなあと思いつつ……笑





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