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この間のみかみかの続きというかなんというかふっと思いついたものです。
短いおはなし。


静雄さんと帝人くんとみかちゃん。








静雄が目を覚ますと、見慣れない天井があった。寝ぼけた頭をフル稼働させて考える。
両腕に温もり。目をやると、同じ顔をした少年と少女が自分の両腕に寄り添って寝ていた。
(ああそうか、そういえば昨日)




昨日は自分持ちで買い物に行き、二人が食べたいと言ったハンバーグを帝人が作った。帝人は手馴れた様子で夕食を作り、三人で食卓を囲んだ。
「お兄ちゃん料理うまくなったね」
「そう? いつもみかちゃんが簡単なものばかり言ってくれるから、楽でいいよ」
そう言って帝人はみかに微笑み返す。静雄にも尋ねた。
「どうですか静雄さん、お口に合いますか?」
「ああ、美味い。なんか家の味思い出した」
「ええっそんな恐れ多い……ありがとう、ございます」
帝人は恥ずかしそうに、しかし嬉しそうに笑った。そんな顔が可愛くて、思わず無意識に帝人の頭を撫でる。
「わわっ」
「あ、お兄ちゃんずるい。静雄さんわたしも!」
「はいよ」
わしわしと乱暴にみかの頭を撫でると、ぐしゃぐしゃになったーとみかが弱弱しく呻いた。帝人はそれを見て笑う。
久しぶりに騒がしい夕食になった。


腹が膨れると眠くなる。最近忙しかったからか、すぐに睡魔が襲ってきた。
くあ、と欠伸をすると、みかがクッションを差し出してきた。
「静雄さん、眠いなら寝ていいですよ?」
「そうか?」
帝人もテーブルの上を片付けながら頷く。
「ええ、もし起こして欲しい時間とかあればそのときに起こしますけど?」
「いや、そういうのは無い……けど、じゃあちょっと寝るわ」
静雄はサングラスを外して、帝人のパソコンデスクの端に置いた。みかがテレビを見ている横にごろりと横になる。
「おやすみなさい、静雄さん」
みかの声が聞こえた。わずかに聞こえるテレビの音と、帝人が食器を片付けているのだろう、水とガラスが触れ合う音。
しばらく聞いてなかった生活音。安息がここにあると思えた。そんな事を考えながら、静雄は眠りに落ちた。




(そのまま今まで寝ちまったのか)
きちんと布団で寝ていた所を見ると、二人で運んでくれたらしい。ぴったりくっつけられた二組の布団の真ん中で、いびつな川の字が形成されていた。
ごろ、とみかが寝返りをうって、静雄から少し離れる。布団からはみ出る勢いで腕と足が伸ばされていた。
それに苦笑して、掛け布団をかけ直してやる。むにゃむにゃと声にならない寝言を呟いて、みかが背を向けた。
対する帝人の方は、多少もぞもぞと身じろぎするものの、静雄の腕にくっついたまま丸まっている。みかとは対象的におとなしい寝方だった。
そっと、帝人の頭を撫でる。ふっと、帝人が微笑んだ、ような気がした。


静雄は帝人のことが好きだと自覚している。それは家族―弟―に向けるような親愛感情であり、好きな人物に向ける愛情でもある。自分が同じ男、しかも年の離れた少年を好きになるなんてあり得ない、と考えていたが、好きになったものは仕方がない。離れようと思うたび、好きという思いが強くなる。だから、ずるずると自分が一番都合の良いポジションである「良い兄貴分」を演じ続けている。
みかの事は妹分として、それこそ家族に向ける親愛感情を持って接している。一度「お前の事を好きになったらどうする」と聞くと、間髪入れず「わたしはお兄ちゃんみたいな人が好きだから、静雄さんとは絶対無理」という否定の言葉が返ってきたので、自分がみかとそういう意味で付き合う事は今までも、これからも無い。
厄介なのは自分が世の中で一番嫌いな折原臨也も帝人を狙っているということだ。帝人を自分の手の内に入れておきたいのか、必要以上に帝人に絡んでくるのが気に食わない。いっそのこと、静雄の手の届く範囲に置いておけばいいのだろうが、それはみかが良しとしない。帝人が臨也をそれほど嫌っていない事も問題で、無理矢理縁を切らせようとすれば帝人の怒りを買うかもしれない。それだけはご免だ。


(お前が俺だけのものになればいいのに)


静雄は帝人の頭をゆっくりと撫でながら、そんな事を思った。すきだ、あいしてる。心の中で呟きながら、ゆっくりと小さな黒い頭を撫でる。
その手を止めて、帝人の顔に自分の顔を近づけた。唇が触れ合う距離。
「静雄さん」
はっきりとしたみかの声が聞こえて、静雄はぎくりと肩を震わせた。ゆっくりと振り返る。
「お兄ちゃんが欲しければ、わたしと対決しな、さい……」
みかの寝言だった。しかし今の静雄の行動を咎められたような気分になる。ばつが悪くて、静雄はがしがしと頭を掻いた。
帝人を手に入れるためには、みかと戦わなくてはならないのか。色々な意味で勝てる気がしない。
(まだまだ帝人はお前のものだよ、みか)
みかの頭をくしゃりと撫でると、みかがうんうん唸りながら静雄の方に身体を向けた。
またさっきと同じように、二人が静雄に寄り添う形に戻る。帝人とみかにこうやって寄り添われ、頼られている今が一番心地良い空間だと、そう思う。


(まあいいか、まだ、このままで)


二人の温もりを感じながら、静雄は再び眠りに落ちていった。






静雄は帝人のことがすきで、みかちゃんは静雄のことはアウトオブ眼中でお兄ちゃんのことしか考えてないという設定でございます。
結局このサイトは帝人受け大好きサイトということです←
ある意味三つ巴ですが……みかちゃんに認められた人でないと帝人は渡せません!みたいなw
臨也は言わずもがな、静雄さんもまだまだみかちゃんには認められていないようですwがんばれ静雄w


結局夕食は臨也さんのリクエストだったハンバーグになりました。臨也さん食べれなくて残念!笑


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