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アヤオさんちで見た呉小話をもとにちょびっとだけコネタっぽく(笑

アヤオさん勝手にかいてごめん(笑


呂範さんです。

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彼の人が倒れたと聞いたときはひやりとしたが、すぐにただの風邪とわかってほっと胸をなでおろした。
病気らしい病気なぞしたことのない彼が倒れたと聞いて、すぐに最悪の想像をする自分が厭だった。

窓の外を見ると長く続いていた雨があがって、とても晴れていた。
そしてすぐに「また雨が降るな」と思った。

孫策が病気になったから。

このことを言うと彼は怒るだろうか、いや、きっと満面の笑顔で笑い飛ばすに違いない。

その顔が見たくて、「看病」の名目で房に赴いた。

手ぶらでは何だから、と妻が持たせてくれた花束を軽く抱えて孫策の房へ向かう。
いつも酒を持っていく手は今は花を抱えている。


また厭な顔をされるかな。


呂範は苦笑した。
誰に厭な顔をされるかというと、孫策の義兄弟の彼である。
今孫策の家族は皆出払っているうえに、妻も寝所へは寄せ付けていないと聞いた。もともと世話人も少ない。
ということは彼の世話をしているのはだれか。

周瑜しかいない。

それがわかっているから、孫策に会いにいくのが半分、彼をからかいにいくのが半分である。

わかっているくせに邪魔をしにくるそんな自分を周瑜はあまり快く思っていないらしく、こちらもそれがわかっているからすぐに退散はするのであるが。

(可愛らしい人だ)

若いな、と思う。
自分が邪魔して壊れるような仲でもあるまいて。

二人の絆の深さは傍目で見ている自分にもよくわかり、それが少しうらやましいと思うこともあったが今はもうない。
自分は自分の役目を。孫策を影で守れたら、それでいい。


呂範は空を仰いだ。

とても青い。

ふう、と一息ついて、心を落ち着けた。
どうも二人のことを考えると心がざわついていけない。




「さて、若い二人のお邪魔をしにいきますか」



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呂範さんのキャラがようわかりません。

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