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陸親子の小話。

SR陸遜と、陸抗。

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夢をみた。
小さいときの息子が目の前にいた。


「ちちうえ、今日もいくさにいかれるのですか」
「今日は視察に行く。皆が元気に呉を守ってくれているか見に行くのだよ」
「……おきをつけて!」

息子の顔はとても誇らしげな笑顔だった。
大輪の花のように、綺麗で愛らしい笑顔。


場面が変わった。
息子は、少し成長していた。


「父上……」
「どうした?」
「今日は……出仕されないのですか」
「今日は休みを頂いている。久しぶりに一緒に書でも読むか」
「……はい」

息子の顔は、少し曇っていた。
それでも、健気に笑っていた。

その頃から気づかれていたのかもしれない。息子は聡い。
自分のちょっとした感情の変化など、読み取ってしまうだろう。


今度は、殿が目の前にいた。私は深く拝礼しつつ、殿の顔色をうかがっていた。

「もうお前の顔など見たくもない!」
「私は孫呉のためを思って言っているのです」
「その言葉は聞き飽きた! しかし、お前の言葉はもう信じられぬ!」

ここまで呉に尽くしてきた、呉のために、殿のためにやってきた私の言葉を。
殿はもう信じられないと、仰った。
それはもう、私は呉に必要ないと言うのか。

一礼して、謁見の間を出た。外で控えていた息子は、とても悲しそうな顔をしていた。

「そんな顔をするな」

そう言ってやると、息子は悲しそうに目を伏せて、手で顔を覆った。


いつからこの子は、こんな顔をするようになったのだろうか。
この子が笑顔でいれる国を作ろうと、私は頑張ってきたのに。
もうそれは叶わないのだろうか。


「父上、父上!」
揺さぶられて起きた。いつの間にかうたた寝をしてしまったらしい。
目の前に、困ったように笑う息子が居た。
「父上、こんな所でお眠りになられては、風邪を引きますよ」
お茶にいたしましょう、と息子が茶を入れてくれたのでそれを飲む。じんわりと暖かい茶が喉を通る。

最近息子はよく笑顔でいるようになった。きっと、私の事を心配してくれているのだろう。息子の笑顔に、心が安らいだ。
とてもありがたいことだった。息子は、息子なりに考えて、呉の、私のために尽くしてくれているのだろう。
私よりも、健気で、強い。この子は私の自慢の息子だ。


これなら、安心して呉を任せられる。


「父上、どうかなさいましたか?」
息子が呼びかけてくる。その顔には笑みが。
昔のような笑顔ではないが、とても愛らしいのはそのままだった。

呉の為にと叫んで、聞き入れられなくても。
自分の心が切り刻まれるような事があっても。
周りが敵だらけになっても、この子だけは守り続ける。

この子が本当に、心の底から笑える日を信じて。


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陸親子ネタ。お父様視点で。
最初、お父様がちっちゃいりっこの夢を見る、というネタを思いついたのでそこからもちもち書いていたら・・・アレ?なんでこんなんなっちゃったんだろう・・・?(笑

まあうちは、りっこを愛するお父様が好きという話です(笑

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