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前に書いた曹操郭嘉、ホウ徳賈ク前提の曹操賈ク小話のボツもの。
途中まで書いて力尽きまんた(笑


書きづらかったんだ・・・(笑

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(雨か)
ぱたぱたと雨の音。その音で賈クは目を覚ました。



ゆっくりと牀から起き上がり、落ちていた着物を拾う。それを羽織り、また牀へ戻る。
「殿、そろそろお起きになりませぬと」
とん、と背中を叩く。ややあって、向こうを向いていた顔が此方を向いた。
「随分と大人しい起こし方をするものよ」
「では、どうお起こしした方が御気に召しましたか」
曹操はゆっくりと体を起こした。そして、ふいに賈クの腕を掴んで引き寄せる。
ぐらり、と体が傾いだ賈クは、曹操の腕に抱かれた。端整な顔が近くにある。
動じない賈クに、曹操は口元だけでふっと笑って見せた。
「昨夜のように」
そこまで言って、止める。賈クがぴくりと反応した。
「もっと甘えて起こしてくれるものかと思っていたが」
縺れた髪を手ぐしで梳いてやりながら、曹操は賈クの耳元で囁き続ける。
賈クは倒れた時のまま動けない。動くことができない。曹操の着物をぎゅっと握り締めている。
耳元で囁かれる声が心地よい。心地よすぎてどうすることもできない。抗えない。
僅かに賈クの頬に赤みがさしてくる。曹操はそれを面白そうに見つめてから続けた。
「久しぶりであったからな。吾もつい手加減を忘れてしまった」
「何時も手加減なぞされていないではありませぬか」
「お前には手加減なぞ必要無かろう?」
最初は淡々としているくせに、最後には啼いて、縋って、善がって自分から求めてくるようになる。
「随分と甘え上手になったものだ。誰のお陰かな」
「少なくとも、殿ではありませぬ」

甘え上手になるほど触れてもらっていない。そんなことは許されない。

今だってこうやっていられるのは彼を縛る「彼」が居ないからで。そして自分を縛る「彼」も居ないから。

「そろそろ用意をされませぬと、朝議に間に合いませぬ」
「そうだったな。まったく、良い部下を持ったものだ」
ちゅ、と梳いた髪に口付けを。その仕草さえも嫌味なぐらいに似合っていて、賈クは少しだけ見とれてしまった。

いけない。

賈クは曹操から離れると、自分の服を調え始めた。その手を曹操が止める。
「殿?」

見上げる。顔が近い。
今だけだ、と曹操が囁いて。顎に手をかけられた。

顔を背ける。

「やっぱり、違う」
違う反応が楽しい、と曹操は言った。
それは誰と違うから良いのだと、賈クは思った。

自分の向こうに、自分ではない「彼」を見ている。

それが悔しくて、何故悔しいのか分からない。
それにこうやって二人で会っているのは誰にも秘密の事だから「彼」に対して後ろめたくて、どうしようもない気持ちになった。

ただ、曹操に触れられている時だけはそれを忘れられたから、もっともっと、触れて欲しいと思った。


「私の所に来い」



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もっとある予定だったんですが書きにくかったので力尽きまんた(笑

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