忍者ブログ
BLとか腐女子っぽいネタとか小話の倉庫になります。
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

太史慈×虞翻で学園パラレル気味な1本。



ホームルームが終わり、虞翻は鞄を持って教室を出た。
行き先は図書室。今日返さなくてはいけない本があるからだ。
廊下の窓から外を見る。黒い雲が立ち込めている。そして廊下はとても冷えていた。足元から冷えてくる寒さ。虞翻はマフラーを巻くと、足早に図書室へ向かった。


寒くても、運動部であると体を動かすのである程度は暖かくなる。
その証拠にバスケ部の太史慈は、ひどく汗をかいていた。
タオルで汗をぬぐう。部活終了の笛が鳴って、太史慈は大きく息を吐き出して部室へ戻った。
部室はわいわいと騒いでいる部員達でいっぱいになっていた。
「なー子義、今日駅前寄ってかね? 公瑾と行くんだけど」
隣で着替えていた孫策が話しかけてきた。今日も幼馴染の生徒会長殿とどこかに行くらしい。自分も良くついて行っているが、今日は遠慮をした。
予定があったからだ。
その旨を伝えると、「じゃぁ気が向いたら来いよ」と言って、孫策は部室を出ていってしまった。
太史慈も着替えを済ませると、校舎へ向かって行く。


本を返してから、虞翻は新刊の棚を覗いた。面白そうな本は見つからなかったので、とりあえず手近にあった薄い小説本を取る。
それを持って、ストーブの側の席に座った。
ほのかに漂う暖かな空気に包まれて、虞翻は暫し自分の世界に浸る。

その世界は、ドアの開く控えめな音で冷めた。
「子義」
「お、お待たせ、しました」
走ってきたのか、息が荒い。廊下は走るなと書いてあっただろうに、と思いながら手招きする。
「寒いから閉めろ」
太史慈は頷くとドアを閉めた。虞翻の隣の席に着いて、一息つく。
「そんなに急いで来ることもなかっただろうに」
「待たせてると思って……仲翔は帰宅部なんだから、先に帰ってても」
「……」
太史慈は虞翻に睨みつけられて、口を噤んだ。
「……待ってない方が、良かったのか?」
「いいえ……」
ふん、と鼻を鳴らして、虞翻は立ち上がった。読みかけの小説を借りて、鞄に仕舞う。
「帰るぞ」
先に図書室を出る虞翻を追いかけて、太史慈も図書室を後にした。


ちらちらと小雪が舞っていた。
寒そうに虞翻が手を擦り合わせる。
太史慈はその手を引っ張って、握りこんだ。
「暖かい手だな」
そう言って、虞翻は少しだけ微笑んだ。太史慈はその顔が好きだった。
「今日そういえば、バレンタインだな」
虞翻が唐突に口にする単語に、なんだか違和感を感じる。
「ま、ウチの学校はお菓子持ってくるの禁止だから何にもないけど……」
「欲しかったのか? チョコ」
「え?」

欲しくないと言えば、嘘になる。

「仲翔からのチョコ、欲しかったなー……って、え?」
差し出されたのはココアの缶。
「……購買で買った」
チョコじゃないけどな、と言った虞翻は少し笑っていて。
「心が篭っていれば、いいだろう?」
受け取ったそのココアは少しぬるくなっていた。

チョコじゃなくてココアだったけど。
少しぬるくなっていたけれど。
とても嬉しかった。
ココアをくれたことがではない、虞翻の心が。

「お返し、しないとなー。来月」
「3倍返しだな」
「3倍かー……」

そのまま、仲良く手を繋いで帰った。
手も、心もほんのり温かくなった。




あれっ何だコレw
最初考えてた話とズンドコ違うんですけど(笑)
まあいいや!(ぇ

拍手

PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
このサイトについて
HN:
猫屋千成
性別:
非公開
自己紹介:
こちらは猫屋千成の二次創作ログ倉庫、及び同人サークル「発熱まつり」のインフォメーションブログサイトです。
※オンラインブックマークはご遠慮下さい!※
ツイッター:chinari0727(鍵つき。フォローはお気軽に)
Pixiv:1604416
相方:てっP君のPixiv
こっそり呟いているかも
カレンダー
03 2025/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30
最新CM
ブログ内検索
カウンター
アクセス解析
バーコード
忍者ブログ [PR]