BLとか腐女子っぽいネタとか小話の倉庫になります。
思い余ってみた。
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「お疲れ様でした、将軍」
「ああ、お疲れ様」
夜間の見回りの交代引継ぎを終え、鎧を取り、部下と別れる。
向かう先は、彼の元。
室の近くへ行くと、薄暗い廊下に仄かな灯り。
室の中から漏れている。うすぼんやりとした灯り。
起きている。
昼間に話したときに、最近良く眠れないと言っていた。寝つきが悪いのだと。
それならば、と申し出た。
話し相手が欲しいなら、付き合うし、酒を呑んでもいい。眠るまで側に居てやると。
そう言うと彼は、眉を顰めてそっぽを向いた。でもその頬は少し紅くて。
それを思い出すだけでも、笑みが漏れた。
「虞翻殿、失礼致す」
小声で来訪を告げる。虞翻が出てきた。ゆっくりと扉を開き、太史慈を中に迎え入れる。
「来たのか。疲れているだろうに、わざわざご苦労なことだ」
「おや、俺今日は夜警だって、言いましたっけ?」
「……小耳に挟んだだけだ」
まあ座れ、と虞翻は寝台の側の椅子に太史慈を座らせた。虞翻は読みかけの書簡を避けて、寝台に腰掛ける。
「今日も眠れないのですか?」
「……まあな」
虞翻は退屈そうに書簡に手を伸ばし、読み始める。太史慈はそっと立ち上がって、虞翻の隣に腰掛けた。そして後ろから抱きつくように手を伸ばし、虞翻の手に自分の手を重ねる。
「酒は?」
「酒は好きじゃない」
背中にかかる太史慈の重さを気にせず、虞翻は黙々と書簡に目を通していた。
「……虞翻殿」
「何だ」
「そろそろお休みになられては?」
「寝られんからこうしているのだろう。それとも何だ、お前が子守唄でも歌ってくれるのか?」
ふ、と口元をゆがめて笑う。その顔に太史慈はそっと手をやった。そして軽く虞翻の額に唇を当てる。
そのままゆっくりと頬に、鼻に、唇に、首に、耳の裏に。
頭の後ろに当てていた手を、背中に回して撫でた。
「子守唄は唄えませんが、こうやってお側に居ることならできます」
「……」
虞翻は一瞬目をぱちくりさせてから、ぐっと眉間に皺を寄せ、顔を真っ赤にして口を開いた。
「恥ずかしい奴!」
上目遣いで睨みつける虞翻に、太史慈はにっこりと微笑んでみせる。
「お前は早く自分の室へ戻って寝ろ!」
「ここに居るって言ったじゃないですか……虞翻殿がお休みになるまで居ますよ」
「……分かった、寝る」
虞翻がごそごそと寝台に寝転んで掛布を被せる。そこに太史慈も入ってきた。
「お前なあ!」
「まだお休みになられていませんから」
ね、と微笑まれた。虞翻はぐっと口を噤む。さっさと寝ようと思うのだが、気が焦って眠れない。太史慈が側に居る、それを意識すると眠れない。
「そんなに硬くならなくてもいいでしょうに。傷つきますよ俺」
「ばっ……馬鹿を、言うな」
「ああでもそれは、意識してもらってるってことでいいんですかね」
どんどん虞翻の顔が紅く染まる。面白いな、と思いつつ、太史慈は笑いを堪えていた。
「かっ、勝手にすればいい!」
虞翻はぷいとそっぽを向いて、背中を丸めてしまった。
太史慈はこっそり笑いながら、虞翻の寝息が聞こえるまでずっと虞翻の背中を撫でてやっていたという。
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わぁ中途半端_| ̄|●
す、スイマセ……!!なんかアレだよね……ホウ徳賈クと被らね!?みたいな……。
なんてかどっちもヘタレ攻め×ツンデレ受けだから……!!でもなんか太史慈のほうが余裕があって、虞翻の方があんま余裕ないってか、余裕のある振りして全然余裕なかったりとかそんな……。夢みすぎですかそうですねすいません。
「お疲れ様でした、将軍」
「ああ、お疲れ様」
夜間の見回りの交代引継ぎを終え、鎧を取り、部下と別れる。
向かう先は、彼の元。
室の近くへ行くと、薄暗い廊下に仄かな灯り。
室の中から漏れている。うすぼんやりとした灯り。
起きている。
昼間に話したときに、最近良く眠れないと言っていた。寝つきが悪いのだと。
それならば、と申し出た。
話し相手が欲しいなら、付き合うし、酒を呑んでもいい。眠るまで側に居てやると。
そう言うと彼は、眉を顰めてそっぽを向いた。でもその頬は少し紅くて。
それを思い出すだけでも、笑みが漏れた。
「虞翻殿、失礼致す」
小声で来訪を告げる。虞翻が出てきた。ゆっくりと扉を開き、太史慈を中に迎え入れる。
「来たのか。疲れているだろうに、わざわざご苦労なことだ」
「おや、俺今日は夜警だって、言いましたっけ?」
「……小耳に挟んだだけだ」
まあ座れ、と虞翻は寝台の側の椅子に太史慈を座らせた。虞翻は読みかけの書簡を避けて、寝台に腰掛ける。
「今日も眠れないのですか?」
「……まあな」
虞翻は退屈そうに書簡に手を伸ばし、読み始める。太史慈はそっと立ち上がって、虞翻の隣に腰掛けた。そして後ろから抱きつくように手を伸ばし、虞翻の手に自分の手を重ねる。
「酒は?」
「酒は好きじゃない」
背中にかかる太史慈の重さを気にせず、虞翻は黙々と書簡に目を通していた。
「……虞翻殿」
「何だ」
「そろそろお休みになられては?」
「寝られんからこうしているのだろう。それとも何だ、お前が子守唄でも歌ってくれるのか?」
ふ、と口元をゆがめて笑う。その顔に太史慈はそっと手をやった。そして軽く虞翻の額に唇を当てる。
そのままゆっくりと頬に、鼻に、唇に、首に、耳の裏に。
頭の後ろに当てていた手を、背中に回して撫でた。
「子守唄は唄えませんが、こうやってお側に居ることならできます」
「……」
虞翻は一瞬目をぱちくりさせてから、ぐっと眉間に皺を寄せ、顔を真っ赤にして口を開いた。
「恥ずかしい奴!」
上目遣いで睨みつける虞翻に、太史慈はにっこりと微笑んでみせる。
「お前は早く自分の室へ戻って寝ろ!」
「ここに居るって言ったじゃないですか……虞翻殿がお休みになるまで居ますよ」
「……分かった、寝る」
虞翻がごそごそと寝台に寝転んで掛布を被せる。そこに太史慈も入ってきた。
「お前なあ!」
「まだお休みになられていませんから」
ね、と微笑まれた。虞翻はぐっと口を噤む。さっさと寝ようと思うのだが、気が焦って眠れない。太史慈が側に居る、それを意識すると眠れない。
「そんなに硬くならなくてもいいでしょうに。傷つきますよ俺」
「ばっ……馬鹿を、言うな」
「ああでもそれは、意識してもらってるってことでいいんですかね」
どんどん虞翻の顔が紅く染まる。面白いな、と思いつつ、太史慈は笑いを堪えていた。
「かっ、勝手にすればいい!」
虞翻はぷいとそっぽを向いて、背中を丸めてしまった。
太史慈はこっそり笑いながら、虞翻の寝息が聞こえるまでずっと虞翻の背中を撫でてやっていたという。
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わぁ中途半端_| ̄|●
す、スイマセ……!!なんかアレだよね……ホウ徳賈クと被らね!?みたいな……。
なんてかどっちもヘタレ攻め×ツンデレ受けだから……!!でもなんか太史慈のほうが余裕があって、虞翻の方があんま余裕ないってか、余裕のある振りして全然余裕なかったりとかそんな……。夢みすぎですかそうですねすいません。
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